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日経オートモーティブ イベントレポート

第75回ジュネーブモーターショー2005
欧州市場重視の日本勢
トヨタは低価格戦略車を発表

2005年3月に開催した「第75回ジュネーブモーターショー2005」(図)。日本車メーカーが欧州市場を重視した主要車両を続々と発表した。欧州向けの低価格コンパクトカー「AYGO」、欧州向けにデザインしたコンセプトカー「Civic」、欧州向けにボディサイズを大型化した「ロードスター」などが注目を集めた。

「第75回ジュネーブ・モーターショー」は、日本車メーカーの欧州市場重視の姿勢が目立った。トヨタ自動車は欧州戦略車「AYGO」を、ホンダは欧州専用にデザインした「Civic」のコンセプトカー、マツダは欧米市場の声を受けて仕様を強化した「ロードスター(欧州名:MX-5)」を出展した。
 ホンダとマツダは主要車種の全面改良で、トヨタは低価格コンパクトカー市場を立ち上げるための戦略車の披露となった。このほか会場では、スポーティーなデザインを強調した車両、燃料電池車や水素ガス車、クーペ指向のSUVなどの出展もあった。

低価格コンパクトカー登場
 トヨタ自動車のAYGOは、欧州のコンパクトカー市場の掘り起こしを狙った戦略車だ。価格を抑えつつ小さなボディにした。若者の利用を想定しており、欧州で2005年に発売する。
 「欧州では価格を抑えたエントリーレベルのコンパクトカーが少ない。若者の多くは、中古車を買うか、機能性を重視したモデルで我慢している。AYGOは、安全性や品質、デザイン性を備えながらも価格を抑えた」(開発担当者)と背景を説明する。
 同社が欧州で低価格コンパクトカーを生産できるのはフランスPSA Peugeot Citroenグループの協力が得られたためだ。同グループと共同開発・共同生産することでコスト削減を実現する。各社のプラットフォームは共通で、トヨタ自動車はAYGO、Peugeot社は「107」、Citroen社は「C1」として発売する。

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図●第75回ジュネーブ・モーターショー 2005
トヨタ自動車のブース周辺。欧州専用の低価格コンパクトカー「AYGO」を初めて公開したほか、高級車「Lexus IS」を初公開した。