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日経オートモーティブ Key Person

日経オートモーティブ Key Person

DaimlerChrysler社 Executive Director Hybrid Powertrain Programs

Andreas Truckenbrodt氏

略歴■ドイツ・ミュンヘン工科大学で博士号を取得。ドイツBMW社などを経て、DaimlerChrysler社のAdvanced Vehicle Engineering部門の役員に就任。2001年にカナダBallard社ドイツ役員会議長、2003年にDaimlerChrysler社の燃料電池関連のセンター長を務めた後、2005年から現職。


 米国でハイブリッド人気が過熱する中、米General Motors(GM)社とDaimlerChrysler社(以下DCX)がハイブリッドシステムを共同開発すると2004年12月に発表した。燃料電池開発部門の責任者を経て、ハイブリッド担当役員に就任したDCXのAndreas Truckenbrodt氏に、提携に至った経緯を聞いた。 (聞き手は自動車ジャーナリストの川端由美)

——従来、ハイブリッド技術は燃料電池が実用化されるまでの「橋渡し」との位置付けでしたが、方針が変わったのでしょうか?
 究極のパワートレーンは、あくまで燃料電池だと考えています。排出物が水だけで、高効率化の可能性があり、エネルギ問題の観点からも、化石燃料に代わって水素を使うことは理にかなっています。ただし短期的には、ハイブリッド車を製品化していくべきです。ハイブリッドはさまざまなパワートレーンと組み合わせられるフレキシブルな技術であり、高電圧制御、バッテリ、モータなど、燃料電池車の開発にとって重要な技術を満載しています。

コスト面で共同開発を選択
——今回、GM社と共同開発をすることになった経緯を教えてください。
 それぞれが独自に開発してきたハイブリッド技術は、結果的に大変似たものでした。どちらの方式も、二つのモータと2種の無段変速モードを使っています。そして、パフォーマンス、燃費、加速といった性能のターゲットも、同等のレベルが要求されていました。狙いが近ければ、共同開発はコスト面で有利ですし、生産時の量産効果も見込めます。