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日経オートモーティブ イベントレポート

第11回上海国際汽車工業展覧会
Auto Shanghai 2005
高まる独自車種の開発意欲
外資系メーカーは低価格化へ

中国自動車市場で、外資系メーカーと現地メーカーの競合が激しさを増してきた。現地メーカーが独自車種の開発姿勢を強め、商品性を向上させる一方で、外資系メーカーは低価格化を進め、競争力の向上を図る。2005年4月に開催された「第11回上海国際汽車工業展覧会(Auto Shanghai 2005 、上海モーターショー)」に中国自動車市場の最新事情を見た。

 今回の上海ショーでは、中国資本のメーカーが活発に独自開発の車種を展示したことが最大の注目点だ。
 これまで特に国営企業を母体とする第一汽車集団、上海汽車集団、長安汽車、東風汽車などは、海外の自動車メーカーと合弁企業をつくり、海外で設計された車両を生産する事業を中心に展開してきた。独自開発の車両を手掛けるのは民族資本の比較的小規模な自動車メーカーに限られていた。しかし今回のショーの出展内容は、いよいよ国営企業を母体とする大手現地メーカーでも、独自車種を開発しようという機運が高まってきたことを示している。

最高級車を新世代に
 その象徴が、中国第一汽車が出展した最高級車「紅旗」のコンセプトカー「HQD」(図)。2008年に商品化を予定しているリムジンのコンセプトカーだ。以前の紅旗リムジンは古い米国車の設計をベースとした角張ったデザインが特徴だった。新しい紅旗のリムジンも、縦長のテールランプなどに以前のモデルのイメージを継承したデザインとしている。ただし、技術的な内容については何も発表していない。
 第一汽車では、トヨタ自動車との合弁会社で「クラウン」の生産を開始したほか、トヨタの「クラウンマジェスタ」を紅旗ブランドの「HQ3」として2006年から商品化する計画。新しい紅旗リムジンもトヨタの技術を取り入れている可能性はある。

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図●紅旗「HQD」
中国第一汽車が出展した最高級車のコンセプトカー。2008年に商品化を予定している。角張ったデザインや縦長のテールランプが以前の紅旗リムジンのイメージを継承する。