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 2005年8月4日。米Apple Computer, Inc.は,音楽配信サービス「iTunes Music Store」(iTMS)を満を持して日本で開始した。このサービスは,一瞬にして国内の配信市場の様相を変えてしまった。iTMSに楽曲を提供したレコード会社は,その日のうちに他のサービスで販売する曲までも同じ価格に値下げした。8月8日にApple社は,サービス開始後4日間で100万ダウンロードを達成したと発表。国内大手レコード会社が参加するレーベルゲートのサービス「Mora」が公表している数字の2カ月分を上回る。

 この勢いは,デジタル音楽プレーヤを手掛ける企業にとって,大きな脅威である。ただでさえ人気があるApple社の携帯型音楽プレーヤ「iPod」が,ますます売れることにつながるからだ。iTMSが販売する曲を再生できる携帯型音楽プレーヤは今のところiPodしかない。話は音楽プレーヤにとどまらない。同社が次に狙うのは,映像分野で同様な成功を収めることだろう。既にiTMSでは,ミュージック・ビデオのダウンロードを始めている。ビデオを再生できるiPodが登場するとの噂は引きも切らない。