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従来,一般的なマイクロプロセサでは計測が難しかったキャッシュのヒット率やパイプラインのストール要因。これらのパラメータを,スーパーコンピュータで培った技術を利用し計測できるようにしたマルチコアの民生機器向けマイクロプロセサ「FR1000」を,富士通と富士通研究所が開発した。マイクロプロセサ内部に,性能計測用のハードウエアを組み込んであり,上記のパラメータを正確に計測することができる。マルチコア構成が時代の趨勢となり,ソフトウエア技術者にとって,プログラムの並列性を引き出すための最適化作業がこれまで以上に重要になる中,こうした性能計測に向けたハードウエアとソフトウエア両面での仕組みは,大きな役割を担うようになる。開発にかかわった技術者が,FR1000とその開発ツールを事例に,マルチコア向けプログラムの最適化の勘所を解説する。(進藤 智則=本誌)

須賀 敦浩
富士通研究所 システムLSI開発研究所 プロセッサソリューション開発部 部長