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 2005年9月2日~6日にドイツのベルリン市で開催されたAV機器の展示会「IFA2005」は,HDTVと薄型テレビに沸いた。欧州市場では,HDTV放送サービスの提供は一部の衛星放送に限られる。しかし,2006年6月に開催されるサッカーの「FIFAワールドカップ2006」が追い風になると見込んで,各社がこぞってHDTV対応の薄型テレビを出展,その普及に躍起になっている。

 シャープによれば「ドイツにおける液晶テレビの2005年4月~6月期の出荷台数は,前年の3倍」という。2006年にかけて,その勢いは一層増すと見込んでいる。同社としては欧州市場全体で,2005年通期の前年比2倍となる100万台を出荷したいという。

 ただし,価格競争は欧州でも激しく,画質の差を消費者にアピールしやすい大型製品,HDTV対応製品へのシフトを急ぐ。例えば,ドイツ市場における液晶テレビの上位5社以外の台数シェアを見ると,2004年上半期に42%だったが,2005年5月には46%に拡大した。そこでシャープは,IFA2005で65インチ型製品を欧州市場に投入することを発表した。加えて,WXGAクラスの「HD ready」と呼ぶ製品の品ぞろえを広げる。これは,HDTV放送が本格化したときに外付けチューナによってHDTV放送番組の視聴が可能になる製品である。