PR
 大日本印刷は,テレビ用液晶パネルに向けて,インクジェット技術を利用したカラー・フィルタの生産を始める。従来は,フォトリソグラフィ技術を利用して形成していたR(赤色),G(緑色),B(青色)の着色材料を,インクジェット技術で形成する。製造方法を改めた最大の目的は,コスト削減である。「従来の製造方法のカラー・フィルタに比べて20%程度のコスト削減が可能になる」(同社 専務取締役の高波光一氏)という。

 インクジェット技術に置き換えることでコストを削減できる理由は,材料の利用効率が高まったり,フォトマスクやフォトレジストなどの部材が不要になったりするためである。例えば今回,RGBの着色材料の使用量が約1/10になったという。さらに,初期投資も削減できる。露光や現像の工程が不要になり,設備がより簡易になるからだ。今回の設備投資額は約250億円を予定しており,これは「従来の製造技術で同じ生産規模の設備を想定した場合の投資額の約60%に当たる」(大日本印刷の高波氏)という。