PR
 有機エレクトロニクスの普及には長期間の使用を可能とする耐久性が必須——。そうした考えに一石を投じるものが登場した。場合によっては1週間程度の短寿命でも,その間動作すれば実用に足りる水蒸気センサである。2005年9月7日~11日に徳島市で開催された「2005年(平成17年)秋季 第66回応用物理学会学術講演会」で産業技術総合研究所が発表した。

 この水蒸気センサは,葉の気孔が放出する水蒸気の量の時間変化を検知し,植物内の水分量を知るために用いる。主な用途として想定する農作物の管理では,計測する期間は品種によっては1週間程度でよい場合があるという。

 同じ目的に向け従来は水蒸気センサが入っている箱に葉を挟み入れ,乾燥させておいた箱内に充満した水蒸気量を測定していた。水蒸気がある一定濃度にならないとセンサが検知しないため,水蒸気量の変化をキメ細かく測定できなかった。このため,測定結果は常に水蒸気の濃度がある値に達するまでの時間で示していた。