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日経オートモーティブ 技術レポート

トヨタ自動車が目指す日本の電子戦略
ソフト開発の効率化で
欧州メーカーに対抗

 トヨタ自動車は、2005年7月に開催されたセミナー「第8回組込みシステム開発技術展(ESEC)」(リード エグジビジョン ジャパン主催)と「ワイヤレスジャパン」(リックテレコム主催)で、同社の電子装備の現状と課題について講演した。

 トヨタ自動車常務役員の重松崇氏はESECとワイヤレスジャパンで、車載アプリケーション開発に対する、ソフトウエアプラットフォームの導入を訴えかけた。
 ソフトウエアプラットフォームは、ハードウエアとアプリケーションの間に配置するミドルウエア(図)。ハードウエアの違いを吸収する機能を持つ。ソフトウエアプラットフォームに対応したアプリケーションであれば、他社が開発したソフトウエアの再利用や、アプリケーション間の連携も簡単になる。
 現状では企業ごとに、ソフトウエアの部品化を進めているため、異なる企業間では部品同士が連携できないなどの制約が出ている。
 このため、重松氏は標準化団体「JasPar」(Japan Automotive Software Platform Architecture)を結成するなど、業界で共通のソフトウエアプラットフォームを導入することを呼びかけている。
 ただし、JasParで業界標準を作った後の方向性として、日本の開発者は構造化だけを推進するのではなく、もともと日本人が得意とするすり合わせを必要とするソフトウエア開発体制に進化させるのが望ましいとした。

日経オートモーティブ 技術レポート
図●ソフトウエアプラットフォームの課題
エンジンやブレーキなど個別のアプリケーションの部品化は進んでいるが、今後は業界全体での標準化が求められている。