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日経オートモーティブ この会社・この技術

三井ハイテック
ハイブリッド車の走行性能を決める
モータコアを加工

IC用リードフレーム(半導体パッケージの内部配線)の金型開発で知られる三井ハイテックが、1974年に開発したモータコアを自動生産する「MACシステム」。電磁鋼板の打ち抜きから、積層、固定までを自動処理することで、工程数とコストを大幅に軽減できる。当初は家電製品向けだった同システムだが、最近になってハイブリッド車向けモータコアの生産が急増している。

 ハイブリッド車の販売台数が伸びている。1997年の「プリウス」を端緒とするトヨタ自動車のハイブリッド車の累積販売台数は、2005年3月までに36万台を超えた。ホンダも2005年4月に、累計10万台を突破したと発表している。
 ハイブリッド車が支持され始めた理由の一つに、駆動用モータの高出力化で走行性能が高まったことが挙げられる。フロントフードの下にエンジンとモータの両方を搭載するハイブリッド車では、限られた空間の中にいかに高出力のモータを搭載するかが性能を決める鍵になる。その出力特性を左右するのがモータコアのプレス成形技術。同技術で注目を集めているのが福岡県の三井ハイテックだ。

「できない」と言わない
 三井ハイテックの前身となる三井工作所は、現会長の三井孝昭氏によって1949年に金型製造会社としてスタートした。精度の高い金型を作るには、精度の高い工作機械が欠かせない。しかし創業当時は購入資金に余裕がなかったこともあり、平面研削盤を自社開発することにした。そして現在、金型製造機の生産と金型製造は同社のコア技術となっている。
 「当社では『できない』という言い訳ができません。いい製品ができないなら、いい金型を作ればいい。いい金型が作れないなら、いい工作機を作ればいいという会長の信念が受け継がれています」と語るのは、副社長の藤田勝房氏。営業出身で現在は経営を担当するが、同社が手掛ける半導体部品やモータコアの技術にも詳しいのは、ほとんどの新規事業立ち上げの際に担当者として奔走してきたからだ。

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図●ハイブリッド車用モータコア
電磁鋼板を1秒間に1枚プレス成形し、積層してカシメで固定する。最終的には電磁鋼板が100枚以上重なったモータコアが出来上がる。