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日経オートモーティブ 連載

部品メーカーの生き残り戦略・最終回

グローバル化に対応し
仕事の進め方を変革

自動車の開発や生産がグローバル化するのに伴い、自動車メーカーだけでなく部品メーカーもこれまでの仕事の進め方を見直す必要が出てきた。IT化によってコミュニケーションを促進し、ナレッジを共有して生産性向上を図る仕組みが必要になっている。

アイ・ビー・エム ビジネスコンサルティングサービス
自動車産業事業部事業部長/パートナー 甲賀憲二


 IT化によって仕事の効率化を実現し、より付加価値の高い仕事に時間を使うことは自動車業界に限らず永遠の課題だ。これまでIT化は開発部門であれば、PLMソフトや解析ソフト、製造部門であれば生産管理ソフト、販売部門であれば販売管理ソフトというように、業務系アプリケーションを中心に導入してきたのが一般的な流れだった。
 一方、グループウエアやメールという情報系のアプリケーションについては、「ロータスノーツ」や「Exchange」といったスケジュール管理およびメールソフトを使っているケースが一般的である。
 しかし、自動車業界の環境変化は急激であり、これまでのコミュニケーションツールだけでは効率化が限界にきている。そこで、IBMビジネスコンサルティングサービスでは、一般にeワークプレースとして認知されているコミュニケーションツールを提唱し、自動車メーカーなどに採用されつつある。今回はeワークプレースによってどのようなことが可能になるのかをみていく。

新たなコミュニケーションツール
 eワークプレースを解説する前に自動車業界の環境変化を再確認しておこう。まず、人材の多様化・流動化が進んでいることが挙げられる。これまでは、自動車メーカーごとの系列により部品メーカーの経営も安定しており、人材も固定化していた。しかし、競争の激化により企業の再編が加速しており、中途採用者の割合が著しく増えている(図)。
 また、グローバル化に伴って、日米欧など各地域における現地採用の従業員が増えるとともに、異なる地域間や異なる会社間での協業が増える傾向にある。

日経オートモーティブ 連載
図●eワークプレース導入の背景
自動車業界の環境変化に対応するには、仕事の進め方も変える必要がある。