日経ものづくり2005年2月号
目次
-
業務機能の展開で各業務の必要性と必要工数を把握
業務改革への適用方法
これまで,品質保証,人材育成,新しい製品/サービスの開発など,ものづくりのさまざまな業務においてQFDが有効な手法であることを解説してもらった。最終回である今回は,そうしたQFDが業務改革においても役立つものであり,それをどのような観点から適用していけばよいのか解説してもらう。(本誌)
-
実証段階に入る 携帯機器向け燃料電池
「2倍」になれば実用化が加速か
目指すは2007年---携帯機器向け電源としての燃料電池の基本性能が高まってきたことで,その実用性の検証を始める企業が増えてきた。携帯電話機に至っては,燃料電池メーカーだけでなく通信事業者が燃料電池の開発に積極的にかかわってきている。携帯機器の開発側が求めるのは,まずは「現状のリチウムイオン2次電池…
-
増える外部人材 変わる人材活用
正社員を減らしすぎれば競争力基盤は低下する
ものづくりの現場で,請負社員や派遣社員といった外部人材の活用が活発になってきた。生産変動への柔軟な対応やコストの削減といったメリットがあるからだが,その一方で製品の品質や技能の伝承などの点が懸念されている。本稿では,ものづくりの現場への最新アンケート調査を基に,東京大学社会科学研究所が人材活用の実態…
-
理想の設計システム
自動化と柔軟性の確保を両立
検討作業の前倒しによる手直しの削減,CAMやCAEの利用拡大---その中心にあるのは,3次元モデルの活用である。ところが,3次元モデルの作成は手間のかかるもの。設計者が本来の作業に集中するためには,この部分の効率化が不可欠。自動化と柔軟性の確保を両立した設計支援システムの構築が急務となっている。
-
もともとコスト節約の手段だった
-
クレーン車のセンサに不具合
ステアリング操作と逆に曲がる
2004年8月7日,国道2号線を走行していたタダノ製クレーン車の運転手は,中央線に近づいていた車両の位置を修正するため,ステアリングを左に切った。しかし操作とは反対に,車両は右に旋回し,対向車線を走行していたワゴン車に衝突。ワゴン車に乗車していた6人のうち,1人が死亡し,5人が重軽傷を負った。
-
壊れない設計への第一歩
-
日産から来た男
レジェンドの開発---第1回
走行性能と乗り心地,安全性能を高いレベルで兼ね備える,ホンダの最上級セダン「レジェンド」。他社の競合車を抑えて「2004-2005日本カー・オブ・ザ・イヤー」に輝いた。受賞の決め手は,前後と左右の車輪に伝えるトルクの配分を制御し,意のままの操舵を実現した「SH-AWD」だ。4代目レジェンドの開発,そ…
-
市場環境をコスト企画に反映 実際原価把握の仕組みがカギ
第2回 売価・原価を企画する
前回は現場の改善積み上げ型によるコスト削減の限界と,本来コスト削減は目的ではなく,利益を向上させ企業価値を高めるための一つの手段であるということを示した。今回はいかにして事業戦略と売価・コスト戦略を立案していくのか,全体の概要と各ステップにおいて実施すべき事項を具体的な事例を交えながら紹介する。(本…
-
市販品を見限った試作メーカーが自前の材料と装置で市場を切り拓く
真空注型の仕掛け人、三愛
-
ばねに蓄えたエネルギを一気に解放
ミグ溶接ワイヤ切断機
アーク溶接の一種であるミグ(MIG:Metal Inert Gas)溶接は,トーチの先端から突き出たワイヤの長さを適切に保つ必要がある。出すぎた状態となった場合はニッパなどで切断するが,遮光面を置いてニッパへ持ち替えると作業を中断することになってしまう。また,手作業で切断すれば長さがバラついてしま…
-
業務知識を兼ね備えないと 数値の裏は読み取れない
経済協力開発機構(OECD)の学習到達度調査で,「日本の子供(15歳)の学力低下が著しい」という結果が明らかになった。思い起こせば,筆者も大学受験ぐらいしか真剣に勉強した記憶がない。社会人になってからの方が,よっぽど勉強をしているという自慢にもならない自負がある。
-
ニセモノに勝つ
「ニセモノ」─。知的財産権を侵害した製品の総称だ。今,中国や韓国,台湾を中心としたアジア市場でニセモノが激増し,日本メーカーに大きな被害を与えている。高機能かつ高品質でブランド力も優れる日本メーカーの工業製品は,ニセモノメーカーにとって格好の模倣対象だ。裏社会であるニセモノ業界では「日本メーカーのニ…
-
花と建築とステンレスと
建築の世界から家具やオブジェを超えて花器の世界まで転進した企業。付加価値で言えば,地獄からはい上がって天国まで行ったようなものだ。値ごろ感に着目した「鉄人」の指導も効いたが,それだけではない。ヒット商品は一朝一夕にはできない。建築でコツコツと蓄積した技術力があったからできたことだ。次はセキュリティ…
-
社長自らが単身で中国に駐在する金型中小企業
金型メーカーにとって中国進出は簡単なことではない。設備が高額であることに加え,職人的な技術も必要とされ,人材養成に相当の時間がかかる。 だが21世紀に入るころから,少しずつ動きが見え始めている。顧客企業の大半が中国に進出したためだ。さらに,日本のものづくりの現状に不安を感じて,新たな可能性を中国で…
-
最新設備の影に落とし穴 中国製の金型は日本よりも高価?
コスト削減を見込んで金型を中国から仕入れようとする日本メーカーが増えている。だが,視察ツアーなどで目にした最新の工場に目を奪われ,中国の金型メーカーの実力を過大評価する日本メーカーがあるのも事実。良い金型を手にするには,金型の造り方やコスト構造の熟知に加え,相手への指導が必要なこともある。(本誌)
-
熱伝導率が100倍のプラスチック 優れた放熱性を生かし金属の代替狙う
東レがフィラ同士の接触確率を高める独自の分子設計で実現
熱伝導率が一般のプラスチックの100倍以上(図)。東レが開発した新しい熱可塑性プラスチックは,プラスチックとして世界最高レベルの熱伝導率を達成した。実用化すれば,金属やセラミックスを代替することが可能になりそうだ。同社では2005年内を目標に,家電・OA機器分野や自動車分野など向けに製品化を急ぐ。
-
中村氏の陰で見えなかった貢献者たち 10年を経て東京高裁が成果を認める
中村氏の貢献度は5%,404特許は1010万円─青色LED訴訟
「青色LED訴訟」が2005年1月11日に終結した。和解金額は「6億857万円」で遅延損害金を含めて「8億4391万円」。東京高等裁判所は中村修二氏が日亜化学工業で発明者として名前を残した「404特許」や「共同発明」を含む合計195件の特許について相当対価を計算し,それを和解金額に当てはめた。「将…
-
NICT,日本人男女の数値人体モデル 研究用に無償公開
組織や臓器を再現し,それぞれに特性を設定
情報通信研究機構(NICT)は,数値人体モデルのデータベースを,非営利の研究目的に対して無償で公開した。人体の電気的特性を数値化して電波と人体の相互影響をコンピュータ上でシミュレーションするために利用する。
-
UGS,CADの画面に人体モデル 動作を見て即座に設計変更が可能
NXにJackを統合,使い勝手は次期バージョンで改善
UGS PLMソリューションズ(本社東京)は,姿勢の変更が可能な人体モデルを3次元CAD「NX3」の環境下で配置できるモジュール「NX Jack 3.01」を,2005年3月に出荷する。人体シミュレータ「E-factory Jack」の機能の一部を,NX3上で利用可能にするもの。製品や生産設備をN…
日経クロステック Special
What's New
総合
- プリンター刷新で約8300万円を削減
- 中小企業の理想的なシステム構築を後押し
- DX共通インフラを可能にする技術とは?
- 「システム×デザイン思考」でDXを推進
- 漫画で解説!デジタル機械部品調達サービス
- 経済ジャーナリスト内田裕子氏がレッツノートを使い続ける納得の理由
- グローバル企業の必須条件
- マイクロLEDの生産性を100倍以上に
- Web3事例>長瀬産業、関学の取り組み
- Web会議をストレスフリーで行えるPCは
- Web3時代のデータは「つなぐ技術」が肝
- 4本の講演で学ぶWP29対応の解決策
- ビジネス視点で進化を遂げたインテル製品群
- SaaS活用で変化するERPのあり方
- メタバースを民主化する新技術が上陸
- SUと企業を結ぶ東京都DXプロジェクト
- 【動画】人間国宝の能楽師が語るメタバース
- 【動画】DXでビジネス変革、業務効率化
- 3次元空間情報活用がもたらすインパクト
- 「GaNパワー半導体」実用化で日本に好機
- 企業のゼロトラスト環境の構築をサポート
- キンドリル、新時代データ活用でDXを加速
- AIやメタバースの最新動向を一挙に紹介!
- 企業のデータ活用を阻む「2つの要因」とは
- 「E」も「S」も「G」も強力サポート!
- オープンイノベーションが新しい未来を拓く
- 複雑化するESG情報開示を味方にできるか
- データ活用新時代-エッジからクラウドまで
- アナログ技術で実世界とデジタルをつなぐ
- 現在進行形の「CASE」ユースケースは?
- AWSが自動車業界で果たす「3つの貢献」
- 自動車業界の「クラウド活用最前線」に迫る
- ECUの課題に応える電源ソリューション
- ワイヤレスでバッテリ・マネジメントを革新
- デジタルガバメント実現へ、富士通の挑む力
- 土木最新技術のデータベース「NETIS」
- カタログを一括で請求することが可能です!
- 建設 AD Link
- 毎月更新。電子エンジニア必見の情報サイト
- コンストラクション倶楽部