Cover Story 特集
ディーゼルは復活する

欧州で、米国で、韓国で、乗用車のディーゼルシフトが始まった。クリーン化が進み、性能も向上した最新のディーゼルは大気汚染にそれほどインパクトを与えずにCO2を削減するための有力な手段になり得る。日本メーカーにも技術はある。行政も世界の潮流に気づき始めた。消費者の意識が少しでも変われば、日本でもディーゼルは復活する。(鶴原吉郎)
Part 1:増殖するディーゼル車
Part 2:最新エンジンはここまで来た
Part 3:要素技術の進化

Inside Story
素人が咲かせた大輪
インテリジェント触媒の開発

自己再生し、浄化能力を維持し続ける。こんな夢のような触媒「インテリジェント触媒」を開発したのがダイハツ工業だ。触媒にも自動車にも素人だった技術者の新鮮な発想が実を結んだ。

KeyPerson
ディーゼルを少し増やすだけでCO2が373万t減ります

新日本石油常務 執行役員 研究開発本部長
松村 幾敏氏

Tech Report 技術レポート

トヨタ・ハリアー/クルーガーハイブリッド
8割の容積で2.4倍の出力 新開発モータで強力な加速

日産自動車の先進技術説明会
4輪アクティブステアを開発 自社製の燃料電池も公開

可変圧縮比エンジン
リンクを使う日産 歯車を使う仏企業

アルミと鋼板の接合技術
クルマの軽量化に新たな可能性 低温でアルミを溶接する「CMT」技術

CSM Worldwide社のグローバル市場展望から
米国、欧州で伸びる韓国車 トヨタも恐れる低コスト体質

ダイハツの大分新工場
前橋工場を全面移管 環境とコストを両立

自動車アセスメント
横滑り防止装置を初めて評価 望まれる一層の情報充実

従来の半分に小型化した等速ジョイント
NTNがステアリング用に開発 独自機構で精度高める

遮熱と遮音の機能を兼ねた中間膜
積水化学、自動車ガラス用に開発 独自の多層押し出し技術を活用

愛・地球博トヨタグループ館
1人乗りEVが自動走行 搭乗歩行型ロボットも

品質要求が強まる工作機械
非現実的な加工精度は本当に必要なのか?

マグネシウム合金製の歯車
早川精機が自動車向けに開発 安全性確保で年末にも量産へ

Market Watching

米国ハイブリッド市場は3%が限界?——ほか

News Index

ホンダ 新型「Civic」のコンセプトモデルを公開——ほか

New Car Report 新車レポート

【MAZDA Premacy】
中央のウオークスルーと大開口スライドドアが売り

【TOYOTA Vitz】
新プラットフォーム採用で走りと安全性を高める

【NISSAN Note】
ダウンサイザーに照準 実用燃費で1.5Lを選択

Event Report 展示会・学会レポート

【ジュネーブ・モーターショー】
欧州市場重視の日本勢 トヨタは低価格戦略車を発表

【デトロイト・モーターショー/ロサンゼルス・モーターショー】
ハイブリッド車開発で本気になったビッグ3

この会社・この技術

久田工業所
ロールフォーミングを極め窓枠部品でシェア1位

Features 解説

カーナビで車を制御する
どこまで進む?外板の樹脂化

連載講座

部品メーカーの生き残り戦略・第1回
車載ネットワーク入門・第1回
車両用組み込みソフトの標準化・第1回
モータ設計を効率化するツール活用・第1回