日経Automotive Technology 2005年冬号
目次
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組み込みソフト開発の効率化
ECUのパラメータを「適合」する
ECU(Electronic Control Unit)を使うことで、クルマはより高度に進化してきた。ECUに組み込まれるソフトウエアには各種のパラメータがあり、この値を最適化する作業が「適合」だ。この連載の最終回は、この適合を支援するためのツールについて解説する。
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MATLAB活用の実際
モデルベース開発を量産工程に生かす
クルマの電子化を背景にCAEツールである「MATLAB」を使った「モデルベース開発」の導入が増えている。最近の傾向は、これまでのような開発の上流工程だけでなく下流工程、つまり量産工程でも利用する「モデルベース量産開発」である。
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技術者だから磨くマーケティング力
新技術で市場を創出、時代の流れをつかむ
技術者のマーケティング力を生かした商品開発を促進するためのフレームワークとして、前々号でTMM(テクノロジー・マーケット・マトリックス)を紹介した(図1)。今号では、TMMのうち「新技術による新市場創出」「新技術による既存市場の深掘り」について解説する。
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顧客の声を商品開発に生かす
顧客志向を追求するCRMプラットフォーム
これまで企業はいかにして売り上げを増大させ、シェアを拡大するかに苦心してきた。しかし、売上とシェアはビジネスの結果指標である。では、先行指標として何を目指すか。それは顧客を満足させ、自社のファンになってもらう「顧客満足」である。
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世界のメーカーに聞く2015年の自動車技術
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燃料電池車より電気自動車?電池の性能向上で急浮上
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サイベックコーポレーション
プレス技術でEPSやCVTを支える
時計会社からプレス加工会社に転職し、プレス技術の将来性を確信した29歳のエンジニアが設立して32年。長野の地場産業である電子製品の製造で蓄積した金型とプレスの技術を武器に、1999年から自動車業界に本格的に参入した。形状が複雑で、かつ精度と強度が必要な金属部品を安く、早く作れると注目を集める。現在で…
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Automotive Technology Days 2004 Autumn
標準化とツール活用で制御ソフト開発の「爆発」を回避
カーエレクトロニクスの進展で、制御ソフトウエアは巨大化する一方だ。ソフトウエア開発工数の「爆発」を避けるために、今何をすべきか。その解答が「標準化」と「開発ツールの効率的な活用」の二つだ。
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Convergence 2004
ソフトウエアが作り出す安全、燃費改善の新機能
2004年10月18日から、「Convergence 2004」が開かれた(図)。今後のカーエレクトロニクスのトレンドを、車載機器同士を組み合わせることと位置付けた。
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第11回ITS世界会議
カーナビの進化系は安全走行システム
世界の技術者が集まる「第11回ITS世界会議」が2004年10月中旬に名古屋市で開催された。安全走行システムの将来像としてカーナビを中核としたシステムに注目が集まった。現在のカーナビは、安全走行システムとは分かれているが、カーナビメーカーは次世代システムでこれらを統合したいと考えているようだ。このほ…
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第38回東京モーターショー
尿素SCR?それともDPF?新長期規制で対応分かれる
最後の商用車ショーの焦点は、排ガス対策。日産ディーゼル工業が尿素SCR(Selective Catalytic Reduction:選択還元型NOx触媒)システムをアピールする一方で、他社は従来技術の延長線上にあるEGR(排ガス再循環システム)とDPF(Diesel Particulate Filt…
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NISSAN Fuga
世界で闘うことを目指す日本の高級車
長い歴史を持つ「セドリック/グロリア」という名前を捨て、生まれ変わった日産自動車の新世代の高級車。コンセプトもデザインも、これまでの「日本の高級車」から「世界で通用する高級車」へと大きく舵を切った。
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TOYOTA Mark X
スポーティなデザインでセダン復活につなげる
トヨタ自動車は2004年11月、「マークII」の後継となるセダン「マークX(エックス)」を発売した。マークIIとしては、1968年の発売から10代目となる全面改良だ。今回、セダン市場復活への期待を込めて、未知数を示すX(エックス)を名称に付けた。マークIIユーザーの平均年齢は58歳と高齢化していたこ…
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NISSAN Lafesta
エンジン、CVTを新開発、コスト低減も同時に達成
日産自動車がミニバン「リバティ」の後継車種「ラフェスタ」を、2004年12月2日に発売した。大型のガラスルーフ「パノラミックルーフ」や新開発の「MR20DE型」エンジン搭載など特徴は多いが、驚かされるのはその価格。2.0Lエンジンを搭載しながら価格は185万8500円からと、他社の1.8L車並みに抑…
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2004年9月11日~11月28日
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中国の自動車市場が失速する?背景には新モデルの減少と、価格引き下げ
成長を続ける中国の自動車市場だが、ここにきて先行きを否定的に見る報道が増えている。2004年11月24日の朝日新聞では、供給過剰による値下げが、さらに消費者の買い控えにつながる悪循環に陥っていると伝えている。同年11月1日の日経新聞でも、広州本田汽車の総経理の談話として、公用車の購入が滞ったことから…
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フロントに加えリアも登録台数の6割越す約13万台
三菱ふそうのハブ再リコール
三菱ふそうトラック・バスは大型トラック、バスのハブで総計約13万台をリコールすると発表した(図)。2004年12月中旬から対策部品を販売会社に配備し、実施を始める。13万台という台数は、同社の1983年7月以降の大型トラック、バス実在登録台数20万5300台の6割強にあたる。
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世界4カ国で生産開始、足回りは欧州仕様
スズキ・スイフト
スズキ「スイフト」は、日本、ハンガリー、インド、中国の4カ国でほぼ同時に生産を開始する。同水準モデルを生産するためには、4カ国で最適な部品を調達する必要があった。例えば高張力鋼板も日本では580MPa級が簡単に手にはいるが、他の国でもそうとは限らない。
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経産省が普及の可能性探る,消費者の意識改革がカギ
クリーンディーゼル乗用車検討会
経済産業省がディーゼル乗用車の検討会を設置、普及の可能性をそろりと探り始めた。欧州ではCO2排出量の少なさや性能向上が評価されて乗用車のディーゼル比率が上昇しているが、日本では排ガスが汚い、うるさいという印象が強く、ディーゼル乗用車はほとんどなくなっているのが実情。はたして日本でもディーゼル乗用車は…
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トヨタ2008年に世界生産でトップに,自動車業界で増すアジアの重要性
世界の自動車生産予測
中国やタイなど、生産拠点として注目を集める新興国が市場としても重要度を増し、アジアが自動車業界の中心になる。その象徴として、トヨタ自動車の生産台数が2008年にも米General Motors社を抜く。米国の調査会社CSM Worldwide社が、クライアント向けミーティングでこんな予測を披露した。
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