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日経ものづくり 2005年10月号
目次
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仙北谷
切削加工,微細加工の仙北谷、中国進出せず小ロットに特化
「今度中国に移る。一緒に移転してもらいたい。そうでないと,今後出せる仕事はなくなる」。親会社からそう言われたにもかかわらず,日本に残ることを選択した中小企業がある。
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第10回 技術へのプライド高いソフト技術者
機械設計技術者と組み込みソフトウエア技術者の最大の違いは,目に見えるものを扱うか,目に見えないものを扱うかの違いと言える。目に見えないソフトは,エラーや不備があっても分かりにくく,開発に細心の注意が求められる。この点では機械設計技術者が扱うメカの方が,問題点などは分かりやすいのが普通だ。
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第10巻 曲げに強い断面形状は
前回は,梁に作用する曲げモーメントの大きさが,両端を固定する場合と支持する場合で異なることを確かめました。今回は,梁に生じる曲げ応力の大きさが,梁の断面形状によって違うことを確認します。
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業務の形骸化を判断事例の蓄積で回避
多くの企業で業務改革に参加してきた経験から痛感するのは,新しい業務手順やルール,仕組みを定着させることの難しさである。
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スチームオーブン
「水で焼く」という逆転の発想、健康志向の高い中高年に訴求
スチームオーブン市場がヒートアップしている。2004年にシャープが先陣を切って以来,各社が続々と商品を投入。普及率が96%に達する成熟商品である電子レンジをはじめとする加熱調理器市場は「水で焼く」という新たなコンセプトでにぎわいを見せている。通常の電子レンジの2倍近い高額商品ながら,2005年度中に…
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多発したエレベータ閉じ込め事故、地震で最寄り階に止まるはずが・・・
関東地方を襲った地震でエレベータ閉じ込め事故が多発した。その多くが,地震の揺れを感知してエレベータを最寄り階に停止させる「地震時管制運転装置」を装備したエレベータだった。なぜ,最寄り階で止まらなかったのか。ほとんどのケースで,ドアの開放によって緊急停止させる安全装置が作動しており,これらの組み合わせ…
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機械式腕時計の復活 第2回
目覚める職人魂
クオーツ式腕時計の開発に多くの資金を注ぎ込むセイコー電子工業。しかし香港勢の参入などにより,クオーツ式腕時計の低価格化に歯止めがかからない。そんな中,世界最大の時計見本市を視察したデザイナーの田中淳は,スイス勢の高級機械式腕時計に魅せられる。そして,「機械式腕時計復活のシナリオ」を胸に秘め,帰国の途…
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開発の鉄人 第17回
“一人蒲田”なら任せやすい
試作の受託生産というのは難しい業種だ。注文は常に特急品,しかもいつ発生するか分からない。注文を待つ間,工場は稼働できず,あまりもうからない業界だ。そこで気を吐いている会社がある。強みは全工程ができること,そして多能工化。これなら,たとえ設備は遊んでも人は遊ばない。
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標準化の神髄
気楽に無理しない活動、まず熟練者の手順を拾い集める
経験したことを次に生かすことは難しいことではない。組織の中でだれかが経験したことは,標準として残すべき。しかし,案外できていない会社が多いのも事実。本連載では,標準化を効果的に進めるための手法について,3回にわたって紹介する。今回は,設計の標準化について取り上げる。気楽に標準を提案できる風土をつくり…
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ソニーのシックスシグマ 第2回
絶えず顧客を意識し変化に対応できるプロセス構築
「知っていることと,実際にできることは違う」。シックスシグマの導入に一度は失敗しながらも,自社流にアレンジしてシックスシグマを再導入したソニーグループ。そこには,シックスシグマを実務に活用し,実践につなげる仕組みが組み込まれていた。それは,課題を抽出し,それを改善するための具体的な目標や指標に分解し…
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日欧の日欧による日欧のための工作機械
「EMO(欧州工作機械見本市)2005」が,ドイツのハノーバーで2005年9月14日から21日まで開催された。主役は,開催地である欧州メーカーと旺盛な設備投資需要に湧く日本メーカー。共通点は,中国を初めとするアジア工場の台頭で,欧州内または自国内の工作機械の顧客が「高い人件費」という課題に苦しんでい…
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拡大する最適化技術の活用
生産現場での検討や事業性評価にも
入力条件を変えながら,何度も計算を繰り返してより良い解を見つけ出そうとする最適化技術。品質に対する要求の高まりもあり,製品開発の現場ではCAEの普及とともにユーザーが広がっている。だが,最適化技術は何も製品開発の“専売特許”ではない。使い方次第で,製造条件の適正化や,新規事業の判断などさまざまな使い…
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110km/hで暴走する列車、機能が無効だったATS
JR福知山線横転事故で事故調が異例の建議提出
107人の尊い命が露と消えたJR福知山線横転事故。あれから4カ月半が過ぎ,航空・鉄道事故調査委員会による経過報告「西日本旅客鉄道株式会社福知山線列車脱線事故に係る鉄道事故調査について」がまとまった。同委員会は事故当時の状況に言及しつつ,事故の再発防止のために,今すぐ実施すべき施策を建議した。それは,…
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自動増力ユニット 【SMC】
はすば歯車で遊星歯車機構の内歯車をスライド
一定の動力から大きな回転力を得ようとした場合,入力軸から出力軸への減速比を大きくすればよい。しかし,減速比を大きくすると出力軸の回転数も低くなってしまう。
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中国的秘密・日本的秘策 第10回
コピー商品分解のススメ、そこは中国式コスト削減策の宝庫
コピー商品はすぐに入手して分解すること。外観は同じでも,中身は全く違うはずだ。日本製の高価な部品は,できる限り安価な中国製の部品に置き換えられている。さらに,作業効率を高めるための部品は削除され,その分煩雑な作業を人が行っていることが分かる。こうした情報は日本メーカーにとっても有益だ。
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クラレ,高いガスバリア性を持つレトルト食品包装向けフィルム
高分子材料の非晶部にナノ粒子を均一分散し,酸素の透過を妨害
クラレは,レトルト食品包装向けに,高いガスバリア性を持つ透明フィルム「クラリスタ」を開発した。この透明フィルムは,厚さ12μmのPET(ポリエチレンテレフタレート)フィルムの両面に,同1μmのバリア層を張り合わせたもの。
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川田工業などの3法人が試作、雨中でも動作する人間形ロボット
滑りやすい路面での歩行や脚腕協調制御を可能に
川田工業,産業技術総合研究所(産総研),川崎重工業は共同で,人間形ロボット「HRP-3P」を試作した。実際の労働現場や生活環境などの実環境で活用できることを目指し,稼働可能環境を拡大したもので,2002年12月に発表した同「HRP-2Promet」の発展版という位置付けだ。
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ホンダ,人の顔に似せたデザインで2輪車を見つけられやすくする
前方衝突を想定した2輪車用エアバッグシステムは市販車に搭載へ
細長い白地の中央に円形の黒―。まさに「目」のように見えるのは2輪車のヘッドライトだ。2輪車の前面を人の顔に似せることで, 4輪車の運転者から「見つけられやすく」する「FACEデザイン」である。
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66年ぶりの革新を支えた板金加工の技術力
オランダRoyal Philips Electronics社の電気シェーバーといえば,円環上に配置した内刃を回転させる方式が特徴的。その新製品「HQ9100」と「HQ8100」は,同社が1939年の第1号機から66年間も続けてきた,あることを変更した「自社開発史上,最も革新的」(同社)な製品だ。
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安易な海外進出に異議、付加価値の最大化を考えよ
「中国は世界の工場だ。すぐに生産拠点を中国に移さねば」という議論をよく聞く。局所的な作業工賃が日本の1/20だというだけで工場を造る。本当に自分の頭できちんと考えて,このような結論が出るものだろうか。
日経クロステック Special
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総合
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- 次世代を見据えた“医療DX”を推進
- 「代表電話のための出社」をなくす方法は?
- 自動車サプライヤーのデジタル変革を支援
- インテルが提唱するDcXとは
- デジタルで創る新しいサプライチェーンとは
- サイバー攻撃から企業を守るための方法とは
- 高校生の1人1台は「Surface」
- 新常態に対応する真のデジタル変革
- 最適な不動産開発プランで、事業主を支援
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- 富士通と日本IBMがローカル5Gで協業
- ニコンのレーザーレーダ活用で広がる可能性
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