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――退路を断って起業されたミナケアの強み、そして事業の概要について教えてください。

 強みは、やはり医療職の存在です。私も含め医師が何人もいますし、歯科医師もいます。だからこそコンセプトや理念が明確であるという点も、ユーザーに評価してもらっている最大の理由だと考えています。

 ミナケアの事業には大きく3つの柱があります。第1は、企業や自治体などを相手に健康づくりの仕組みをデータに基づいて最適化します、あるいは保険事業の戦略を立案しますといったコンサルティングサービスです。病院を1個ずつ変えていくのは難しいですから、まずはダイレクトにカスタマー側に対して、「皆さんの健康は守れるんです。病気にならないと言うつもりはないけれども、避けられる病気、減らせる病気はあるんです」ということを、データに基づいて支援しています。

 第2は、第1の事業の中で得られる情報や知見を医学側にフィードバックすることです。論文も次々と発表しています。そうした知見を基に、例えば医学側に対して、「大規模データからはこういうことが分かります。場合によっては製薬企業を通して、もっとこういう薬の活用度を高めた方がいいんじゃないか」といったプロモーションもしています。

 第3は、これまでとは違うプレーヤーの力を借りて新しいヘルスケアサービスを立ち上げることです。例えば、コンビニエンスストアのローソンは2013年秋に「マチの健康ステーション」へとスローガンを変え、ヘルスケア事業に取り組み始めています。この企画には我々がからんでいます。

 集合住宅のUR都市機構とも連携してサービスを立ち上げています。落語家さんに来てもらい、UR賃貸に居住する高齢者を対象に落語を聞いてもらいます。その場で、トレーナーが一緒に筋トレをして、筋力測定をするのです。UR都市機構側からすると、居住者の介護予防にもなるというメリットがあります。