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 X線CT装置やMRIなどを手掛ける中国Shanghai United Imaging Healthcare社(以下、UIH)は、大型医療機器の中国メーカーとして初めて、日本市場への進出を計画している。現在、PET-CT装置について、薬事法の承認申請を準備中であり、2014年11月、大阪国際会議場で開かれた「日本核医学会学術総会」に出展した。展示ブースには、同社が中国国内で販売中のPET-CT装置「uMI S-96R」の実機を設置。同製品はPET部のシンチレータにLYSO結晶を用いており、PET部の分解能が高いことやCT部の撮影時間が短いことなどが特徴という。UIHのCEM CEOであるFenping Zhang氏とMI CEOのBao Jun氏に、日本市場への取り組みや今後の展望を聞いた。

(聞き手は赤坂 麻実=日経デジタルヘルス)

――UIHについて、簡単に紹介してほしい。

販売の責任者であるFenping Zhang氏
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Fenping氏 当社は2011年3月に設立した。従業員は約1800人で、うち研究開発部門に約1100人が在籍している。これまでに、PET-CT装置やCT装置、MRI、DR装置といった画像診断装置と放射線治療(RT)装置の合計11製品および関連ソフトウエア群について、中国CFDA(国家食品薬品監督管理局)の承認を取得した。中国国内市場では販売実績、顧客の評価ともに好調だ。

 2015年からは海外展開を図る計画で、PET-CT装置は現在、欧州のCEマークと日本の薬事法の承認申請を準備中だ。承認が下りれば、日本では、チャートウェルヘルスケアの関連会社である中国の上海富吉医療器械を販売代理店とする予定だ。