――PET-CT装置を最初に海外市場へ投入するのはなぜか?
Fenping氏 当社のPET-CT装置は、中国では人民解放軍総病院(301病院)をはじめ、(政府による格付けが)トップ10の病院4カ所で採用が決まっており、当社の画像診断装置の最高峰だ。技術力を示す意味で、PET-CT装置を選んだ。PET-CT装置で事業を成功させることができれば、他の製品も順次投入していく。
――最初の海外進出先として日本を選んだ理由は?
Fenping氏 日本の医療機器市場は成熟しており、製品への要求も高い。まず、装置自体の性能が厳しく求められるし、アフターサービスの要望も高く、価格にも敏感だ。また、世界の3強(米GE Healthcare社、オランダRoyal Philips Electronics社、ドイツSiemens社)に加えて、日本では日本メーカーも高いシェアを持っており、世界で最も競争が激しい市場だと認識している。だからこそ、日本市場へのPET-CT装置投入が当社の総合力を占う試金石になるし、今後に役立つ貴重な経験が得られるはずだ。
日本市場に中国メーカーが出ていくこと自体にも意義を感じている。日中の核医学の交流に寄与し、両国の友好の懸け橋となれれば幸いだ。