PR

―そのときのビジネスモデルはどういうものでしょうか。相変わらず消耗品販売のレベニューシェアなんでしょうか。

 まずは、レベニューシェアということですね。その先には広告があると思っています。実は、我々がやりたいことに気付いている会社が1社ありまして。ちょっとびっくりしたんですけど。要は、コンテンツを突き詰めると、広告を出すベストタイミングが取れるはずだから、そこで一緒に組みたいっていうんです。この提案をどうしようかと思案中なんですが。この瞬間にこの情報を出すと、購買なり、サイトへの誘導が高確率でできるっていうのが見えてくるじゃないですか。最終的なサービスのゴールはそこだろうと思っています。今、我々は最適に情報を出すにはどうすればいいかっていうことを一生懸命、定義しようとしています。

 例えば、コーヒーメーカーを製造販売している会社に向けてはこんなプレゼンをしてます。コーヒーが出来上がったっていう通知をスマートフォンに表示する。でもそのとき、毎回違う画像で出します。画像はインターネットから引っ張ってきたものですね。ユーザーの動きが分かるので、例えば、「30分以内に2杯目だからミルクを入れたほうがいいんじゃない」とか。「もう今日5杯目だから、ちょっとカロリーとか気をつけた方がいいよ」とか、「10回使ったからそろそろコーヒー豆が切れるよね、今セールやってるよ」っていうそういうものを出していく。

 結局コーヒーメーカーを作っている会社もビジネスを拡大するためには、いかに購買につないでいくかっていうことが大事になってきています。最終的には、コーヒー豆を売るとか、ミルクを売るとか、コーヒーカップを売るとか。だからユーザーが楽しんでアプリを使ってくれないといけない。そこでサーチエンジンを使って、とにかくWebに豊富にあるコンテンツから、ユーザーにうまくマッチするものを出していって、10回か20回に1回ぐらいちょっと広告ぽいものを出すようにしてます。実際に実験しているのは、朝、交通情報を出して電車が止まっているんだったら、(タクシー配車サービスの)UBERのリンクを出す、みたいなものです。ユーザーが、「えっ!電車止まってるの、あっUBERのリンクがあるから使ってみよう」ってなれば、我々はクリック広告や、アフィリエイトにつなぐことができる。

―御社としてはBLEモジュールは本当はただで配ってしまっていいわけですね。

 ちょうど2014年度の決算発表のときにシミュレーションしてみせたんですけど。モジュールを100円で売って、ユーザーが使ってくれたらさらに100円もらいますっていうプランを考えたりしています。この場合、1回赤字になるんですけど、10カ月以降は利益が出てずっと増えていく。

 正直なところ、200円、300円の世界になると、それをただにしたところで、200円のものを100円に下げたからといって、1万台出ても、100万円じゃないですか。モジュールは本当はもうゼロにしても全然ビジネスとしては成立するはずです。

―ちなみに、モジュール原価ってどのくらいなんでしょうか。

 モジュール原価は今はもうほぼ200円になりつつありますね。うちが大量に作っているからですけど。でも、一般のところでも10万個買えば、多分300円ぐらいにはなると思います。ただここから先はなかなか安くならない。我々の予想では、将来どんなにがんばっても150円ぐらいを切ることはまあないだろうな、っていうふうに思っています。

 BLEのチップの値段であったり、周辺のコンデンサーとか何とかを全部入れても、誰も利益が出ないような価格で150円ぐらいだろうと。中国メーカーであっても150円を切るのは難しいでしょう。まあ僕らは、最終的には200円ぐらいになるだろうなあと元々見ていたので、もうほぼそこに近づきつつあります。

 200円というのは、最終品のメーカーにとって、それほど大きな負担ではないんじゃないでしょうか。大体、原材料費の3倍から5倍くらいが製品価格になるので、200円だと、製品価格へのインパクトは600円から1000円くらいかと。1万円ぐらいの製品になってくると、だんだん誤差の範囲になってきます。我々が200円のものを100円で供給しても、先ほど言ったように1万個で100万円のマイナスです。100万円を広告宣伝費だと考えたら、そんなに大きなお金ではありません。