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―話は戻りますが、フィルタービジネスはある意味入口であってもっと別の広告モデルを見据えてらっしゃるのですね。

 そうですね。我々のソリューションを使うことで販売につながるけど、それがレベニューシェアとしてもらえるのか、広告費でもらえるのかは、どちらでもありですね。例えば、今ペットの用品に関していうと、インプレッションなのか、クリックなのか、っていう議論をしてるのですが、これをミックスした感じになってきているんですよね。将来的にはけっこうインプレッションの値段が上がっていくんじゃないかと思っています。ただ、今の時点ではインプレッションがあまりお金にならないですね。

 ペット用品だと、犬を飼ってるのか猫を飼ってるのかも分かるわけだから、もうそこでこれまでとは広告の質が違う。例えば、今クリック広告で、単価が高いのが生命保険や自動車保険なんですね。将来、例えばペット病院であったり、ペットのトリマーであったりとかって、クリックするってことはそれに興味があるということでしょう。ペット病院では何万円も払ったりする。そうすると、そういうもののもうクリック広告の値段は上がっていくだろうなとは思います。

 将来、我々のBLEモジュールを搭載したペット用品が一般的に使われるようになって、自分のペットがトイレに行くたびにスマホで確認するようになり、頻尿だと分かる。クリック広告で「頻尿のペットの対策します」というのが出るようになって、それがペット病院につながっていれば、極端な話ワンクリック1000円なんてこともあるでしょう。一足飛びにそこにはいけないので、そこには時間をかけていこうという感じです。やっぱり、まず物販、次にクリック、最後にインプレッションぐらいの気持ちでいます。

 インプレッションについては、例えば、次のようなシナリオがあります。ペット用シャンプーで、広告を見たことがある方が選択してもらえる可能性が高いという話です。要するに、ペットが排泄行為をするたびにそのデオドラントシャンプーの情報が出てくると、ひょっとするとネットでは買わないかもしれないけど、ペットショップで買ってくれる可能性が高まりますよね。くさいなあと思ったときに、デオドラントの広告を見れば、その広告効果は高まるかもしれません。

―ちなみに、各社が作る家電にBLEモジュールを組み込む場合、マイコンとのつなぎの部分はどうするのでしょうか。

 基本的にマイコンとはつながないんですよ。マイコンからの入出力を見て、これをモジュールで利用しています。端子から信号が出て、LEDがついたり、ヒーターがオンになったりしますよね。その信号線を横から取って、何の信号かを認識し、それに関連したビーコンを発するという感じです。温度などは表示パネルのデータを横から取って利用します。オンオフも外から信号を入れて、ボタンを押したふりをしているだけです。我々はこの方法を「パラサイト」って言ってます。

―メーカーに、この製品にBLEモジュールを載せたいと言われたら、すぐに対応できるわけですね。

 実際、営業のときも、その営業先の会社の製品にBLEモジュールを載せてみせてました。最近は先方から載せたいという話をいただくので、打ち合わせの際に動くものを持って行って、そこから商談を始めてます。これから作るんではなくて、もうすぐできますよ、ということです。