モービル・パワー・エレクトロニクスを用いた具体的な移動装備の例として,(1)身体機能の拡張を目的として人が操作するタイプの製品群と,(2)身体機能の代行を目的とした自律ロボットのような製品群,がある。これらの製品群では,蓄積・変換・回生が容易な高効率の電気エネルギーが多用されている。また,機構部品や油圧によるパワー伝達からPower-by-Wire,すなわち電線によるパワー伝送にすることでレイアウト自由度が高まる上,制御性も向上する。こうした理由からパワー・エレクトロニクス技術を応用した移動装備は,応用範囲がますます広がるだろう。本稿では,総括としてモービル・パワー・エレクトロニクスの全体設計と,そのキーとなるモデリング手法について解説する。
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