(4)端子部
スイッチと外部回路を接続する部分です。接続方法による分類として、はんだ付け端子、コネクタ(タブ)端子、ねじ締め端子、プリント基板用端子などがあります(図6)。

(5)ケース部
スナップアクション機構や接点を保護します。ケース材料は、リサイクルできる熱可塑性樹脂とリサイクルできない熱硬化性樹脂に大別されます。熱可塑性樹脂を使うのが一般的ですが、機械的強度や耐熱性、難燃性が必要な場合は熱硬化性樹脂のケースを使います。
主な使用例
<検出用スイッチ>■複写機のドアやプリンタのカバーの開閉検出
ドアやカバーが正しくセットされていることをスイッチで検出して、複写機やプリンタを正しく安全に稼動させます。形状の自由度が高いアクチュエータを搭載した小形サイズのマイクロスイッチを使用し、動作力とストロークを調整することで、限られたスペースにおけるドアやカバーの動きを確実に検出します。
■食器洗浄機のカバーや洗濯機のふたの開閉検出
カバーやふたが正しくセットされていることをスイッチで検出して、食器洗浄機や洗濯機を正しく安全に稼動させます。これらの機器ではスイッチに水が掛かる恐れがあるので、防水性能を有する製品を使用します。
<操作用スイッチ>
■マウスの操作入力
人が操作してパソコンに入力する用途に用います。スイッチ操作時のクリック感(動作力、ストローク)、音、耐久性などが選定のポイントになります。