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 開発プロジェクトがなぜ失敗するか、逆に言えば、成功するためには何が必要かについて考えましょう。

 プロジェクトの成功させるための要因としては次のような6項目がポイントとなります。

(1)入念かつ現実的なプランニング
 プロジェクトが承認されると同時にプロジェクトリーダーが任命されます。プロジェクトリーダーの最初の仕事は、プロジェクト・プランの作成です。プロジェクトは、開始―プラン-実行-監視コントロール―終結というライフサイクルをたどりますが、プラニングがプロジェクトの成果を大きく左右します。

 ここで、プランとは設定された開発計画をいい、プラニングとは計画を立案する行為を意味しています。プロジェクトは、明確なプランなしに開始してはいけません。十分なプランなしに始めたプロジェクトは失敗や遅延の可能性が高くなります。同時に、初期のプランは精度が高くないため、プロジェクト進行とともに随時修正する必要があり、いわゆるPDCAを繰り返すことになります。

 プロジェクトは常にプランに基づいて進行しますが、計画立案にあたって、常に予測、想定のもとに行われるため、この前提が大きく狂った場合、プロジェクトにとって致命的な失敗となることがあります。プロジェクトの進行とともに、予算、スケジュールなどの軌道修正を常におこないながら、プロジェクト・プランの精度を上げていきます。

 開発プロジェクトのプラン作成にあたり、企業の資源(3M:ヒトManpower、モノMaterials,カネMoney)の配分、遂行時間などを設定する必要があります。従って、各担当者が与えられた業務を完成させる時間、予算などは実現可能なものにするのが鉄則です。また、プランにおいて、マーケティング的な設定も必要となります。具体的には、開発初期においては、製品(products)、価格(price)、後半においては流通(place)、販売促進(promotion)についても考慮してプランを作成すべきでしょう。製品仕様は、技術開発の難易度、価格はプロジェクトの収益性を左右する重要な設定事項です。

 プロジェクトの途中で、これらの設定事項の変化をモニターしながら、必要に応じてプランを修正することになります。プロジェクトリーダーは、プラン作成にあたり、まず各メンバーと担当業務遂行に必要な所要時間、難易度、リスクなどについて十分な聞き取りを行います。例えば、メンバーが急に顧客クレームで出張することになった場合、プロジェクト業務が遅れることになります。このような場合、当然スケジュールの変更を余儀なくされるわけで、できるだけこのような不測の事態を避けるため、メンバーの上司などとも事前に打ち合わせをしておくべきでしょう。これはリスクマネジメントの一環となります。

(2)明確な目的設定