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安全の基本的要求

 先に述べた通り、安全に対する考え方の違いなどから、スイッチに関する安全の基本的要求も国・地域ごとに異なります(表1)。

表1●安全の基本的要求の違い

 例えば、北米は電気機器による火災の防止に重点を置いています。そのため、電気機器や部品に使用する材料の燃焼性/着火性/温度上昇特性についての基準を安全規格で規定しています。

 一方、欧州は電源電圧が高いことから、電気機器による感電の防止を重視しています。従って、電気機器や部品における絶縁距離やトラッキンング特性についての基準を安全規格で規定しています。トラッキング特性とは、電位差のある電極間に設けられた絶縁物において、表面に炭化した導電路が形成されることで絶縁性を失う度合いのことです。

主要な安全規格

 あらゆるスイッチが全ての国・地域規格の認証を取得していればそれに越したことはありませんが、認証の取得・維持には大変な手間と費用がかかります。そのため、代表的な規格であるUL(米国)、CSA(カナダ)、VDE(ドイツ)の3つに対応するのが一般的です(表2)。ユーザーとしては、スイッチの使用地や用途に応じて製品ごとに認証対応を確認しておく必要があります。

表2●UL、CSA、VDEの特徴
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 いずれの規格も、製品に認証マークが表示されているものだけが規格認証品になります。ただし、小型スイッチなどスペースがない場合は認証マークを外装箱に表示していることがあるので、カタログ/仕様書/データシートなどを参照してください。