New Car Report
目次
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「軽」の技術で造った小型車
ダイハツ工業/トヨタ自動車 「ブーン/パッソ」
ダイハツ工業とトヨタ自動車は、新型の小型車「ブーン/パッソ」を、2016年4月に発売した(図1)。6年振りに全面改良した3代目は、ダイハツが軽自動車で培った技術を活用し、ガソリンエンジン車(軽自動車を除く)でトップクラスの低燃費を実現した。車内を広くした他、安全装備も強化した。
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点火時期制御で出力15kW向上
日産自動車「GT-R」
日産自動車は2016年4月、2007年の発売以来、最大規模となる改良を施した「GT-R」の2017年モデルを発表した(図1)。エンジンの最高出力を15kW高めた他、変速機の改良により、走行性能を向上させた。
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モーター2個でパワーアシスト
Volvo社「XC90 T8 Twin Engine AWD Inscription」
新型SUV(スポーツ・ユーティリティー・ビークル)「XC90 T8 Twin Engine AWD Inscription」(以下、XC90 T8)は、スウェーデンVolvo社が日本に初めて導入したプラグインハイブリッド車(PHEV)である(図1)。PHEVでありながら、同社で最高レベルのガソリンエ…
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3.0Lターボにライトサイジング
Porsche社「911カレラ/カレラS」
ドイツPorsche社は2016年2月、これまでの自然吸気エンジンをターボチャージャー付きの過給エンジンに部分改良した「911カレラ/カレラS」を日本で発表した。同社は、ターボ過給によって排気量を大幅に減らすのではなく、「ライトサイジングした」という。また、車載情報システムも一新した(図1)。
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横転時に保護バーが瞬時に作動
BMW社「ミニコンバーチブル」
ドイツBMW社は2016年3月に、小型オープンカーの新型「ミニコンバーチブル」を日本で発売した(図1)。フロントピラーに900MPa級以上の高張力鋼板を使用して横転時の安全性を向上させた他、走行時の車両後方の視認性を高めるため、後席の乗員を守る仕組みを改良した。単眼カメラを使った予防安全システムも搭…
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0~250km/hで“半自動運転”
Audi社「A4」
ドイツAudi社は2016年2月、日本で新型セダン「A4」を発売した(図1)。新開発のガソリンエンジンを採用したことに加えて、安全機能に力を注いだ。三つの機能を組み合わせ、0~250km/hと広い車速域で同一車線内の“半自動運転”を実現した。
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交差点での衝突事故を回避
Volvo社「XC90」
スウェーデンVolvo社は2016年1月に、中型SUV(スポーツ・ユーティリティー・ビークル)の新型「XC90」を日本で発売した(図1)。新開発の中型車両向けプラットフォーム「スケーラブル・プロダクト・アーキテクチャー(SPA)」を初めて採用し、安全装備を強化した。ホワイトボディーへの高張力鋼板の使…
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小型クロスオーバー車を世界へ
スズキ「イグニス」
スズキは2016年2月に小型クロスオーバー車「イグニス」を発売する(図1)。小型車「ソリオ」と同じAセグメント向けの新プラットフォームを採用した。ソリオが国内専用車であるのに対し、イグニスは欧州をはじめとしたグローバルカーとの位置付けである。
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MQBで燃費23%改善、車内も広く
Volkswagen社「ゴルフ トゥーラン」
ドイツVolkswagen(VW)社は、11年ぶりに全面改良したミニバン「ゴルフトゥーラン」を、2016年1月に日本で発売した(図1)。車両開発手法「MQB(横置きエンジン車用モジュールマトリックス)」を適用し、先代に比べて出力性能を高め、燃費を約23%改善した。室内空間も広げた。
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乗り心地の良さと速さを両立
トヨタ自動車「レクサスGS F」
トヨタ自動車は2015年11月、「レクサスGS」の高性能車「GS F」を発売した(図1)。4ドアセダンながら、クーペである「RC F」と同様の排気量5.0LのV型8気筒エンジンを搭載して、走行性能を高めたのが特徴。
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プラットフォーム共用でMINIに対抗
Daimler社「smart fortwo」
ドイツDaimler社は2015年10月末、新型「smart fortwo」を日本で発売した(図1)。Daimler社とRenault-日産自動車の戦略的協力関係に基づいた製品だ。2人乗りのfortwo、4人乗りの「smart forfour」、フランスRenault社の「Twingo」で、プラット…
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FF化で車内を広く、新エンジンも搭載
BMW社「X1」
ドイツBMW社は、全面改良した小型SUV(スポーツ・ユーティリティー・ビークル)「X1 」を、2015 年10 月に日本で発売した(図1)。駆動方式をFF(前部エンジン・前輪駆動)に変更することなどで、車内空間を広げた。また、新開発の「モジュラーエンジン」を搭載して出力性能を高め、燃費を約7%改善し…
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加速感や応答性の向上で走る楽しさ
トヨタ自動車「レクサスRX」
トヨタ自動車は2015年10月、新型クロスオーバーSUV(スポーツ・ユーティリティー・ビークル)「レクサスRX」を発売した(図1)。同社の推定では、同車が含まれるプレミアムクロスオーバーSUV市場は大小含めて世界で一番活発な市場。その中で同車は先代の3代目まで、この市場でトップを維持しており、レクサ…
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車内空間を広げて実用性を向上
BMW社「MINIクラブマン」
ドイツBMW社は2015年11月に、新型「MINIクラブマン」を日本で発売した(図1)。2007年以来8年ぶりの全面改良となる。MINIシリーズで初のCセグメントの車両にして車内空間を広げた他、エンジンを刷新して走行性能を高めた。
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初のジェスチャー入力、自動駐車機能
BMW社「7シリーズ」
ドイツBMW社は6年ぶりに全面改良した6代目「7シリーズ」を2015年10月から日本で発売した(図1)。量産車で世界初となる「ジェスチャー入力機能」や「自動駐車機能」など先進技術を多く取り入れた。骨格心材にCFRP(炭素繊維強化樹脂)を適用するなど、軽量化でも世界初の技術を搭載する。
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ボディーのアルミ化で190kg軽く
Jaguar社「XF」
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9速ATとオンデマンド式の4WD採用
FCA社「ジープレネゲード」
欧米FCA社は2015年9月、ジープブランドの小型SUV(スポーツ・ユーティリティー・ビークル)「レネゲード」を発売した(図1)。2WD(2輪駆動)車と4WD(4輪駆動)車があり、後者にはドイツZF社製の9速AT(自動変速機)と英GKN社製の4WDシステムを搭載した。
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新プラットフォーム導入で燃費9%改善
スズキ「ソリオ」
スズキは2015年8月、小型車「ソリオ」を全面改良して発売した(図1)。Aセグメント車向けの新プラットフォームを初めて採用した他、出力を高めたマイルド・ハイブリッド・システムを搭載し、27.8km/Lの低燃費を達成した。
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顧客の個性重視に応える、SUVも投入
ダイハツ工業「キャスト」
ダイハツ工業は2015年9月、新型軽自動車「キャスト」を発売した。個性を重視する顧客のニーズに応えるために、タイプが異なる3車種を用意した。同社の基幹車種である「ムーヴ」をベースに開発した車両だが、同車だけでなく、スポーツカー「コペン」などに搭載した技術も活用した。
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トルクと加速はスポーツモデル並み
Volkswagen社「ゴルフ GTE」
フォルクスワーゲングループジャパンは、「ゴルフ GTE」を2015年9月8日に日本で発売した(図1)。同車は、Volkswagenブランド初となるPHEV(プラグインハイブリッド車)。満充電1回当たりの航続距離を53.1km(JC08モード)とし、買い物や通勤などではEV(電気自動車)として使える。…