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目次
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電子ミラー解禁
普及開始は2018年から
自動車ミラーの姿が近い将来、変貌を遂げようとしている。カメラとディスプレーを用いた「電子ミラー」がついに解禁になったためだ。後写鏡の歴史を振り返ると、1980年代にフェンダーミラーからドアミラーへの移行があった。今回の変革は、その時とは比べ物にならないほどクルマを大きく変えそうだ。期待と苦悩の入り混…
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ホンダの革新ライン
完成車組み立てに流動セル
1人の作業者がさまざまな部品の組み付け作業に従事するセル生産。だが、ホンダがタイのプラチンブリ工場の完成車組立ラインに適用したセル生産は通常とは違っていた。同社が導入したセル生産とはどんなものか、その正体に迫る。
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ソフトで差がつく自動運転車
人工知能(AI)は確かに夢の技術である。だが、AIを使えば自動運転車を簡単に実現できるわけではない。自動運転ソフトウエアの性能を高めるべく、トヨタ自動車を始めとするメーカー各社が地道な取り組みを始めている。ソフトウエアの仕上がりがクルマの性能を左右する時代に突入した。
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三菱・スズキの燃費不正なぜ起きた
2016年4~5月にかけて発覚した三菱自動車とスズキの燃費不正問題。とりわけ三菱の場合は、データの改ざんを含む3通りもの不正行為を犯しており罪が重い。技術者はなぜ不正に手を染めてしまったのか。不正の背景を探る。
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ホンダの新型FCV
進化を支えた先進技術
ホンダの量産型燃料電池車(FCV)「クラリティフューエルセル」。ゼロエミッションの環境性能だけにとどまらず、今後の電動車に欠かせない先進技術を盛り込んだ。2030年には販売台数の2/3の電動化を目指す同社にとって、将来を占うクルマとなる。
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「レベル3」の自動運転が見えた
自動車未来サミット2016 Spring 報告
東京オリンピック・パラリンピックが開催される2020年を境に、現在のクルマは大きく進化する。そのけん引役が自動運転技術である。メーカー各社が目指すのは、制御はシステムが行うが運転者が主体になって運転を楽しめるクルマだ。日経Automotiveと日経ビジネスが2016年4月に開催した「自動車未来サミッ…
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一体化進む後処理装置
待ったなし排ガス対応
「コールドスタート時など排ガス温度が低いときの浄化率を上げなければならない」「高速・高負荷時の高温での耐久性と触媒活性の向上が必要だ」――。排ガス規制の強化で排ガス後処理装置に求められる性能は高まっている。しかも、規制は燃費・二酸化炭素(CO2)排出でも強化の方向。排ガスを減らすために燃費を犠牲にす…
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もっと多くの人にEVを届けたい
Tesla Motors社CTOのJB Straubel氏
2020年までに年間50万台の電気自動車(EV)を生産する――。そんな強気の計画を公言している米Tesla Motors社で、技術開発を統括しているのがCTO(最高技術責任者)のJB Straubel氏だ。時は新型EV「Model 3」の発表直前の2016年3月中旬、パナソニックなどサプライヤーとの…
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自動運転にEthernetは不可欠
光配線による1Gビット/秒も視野
車載Ethernet関連の国際会議「5th Annual IEEE-SA Ethernet & IP@Automotive Technology Day」が2015年10月に開催された。車載ソフトウエアやネットワークの標準化を目指すJASPAR(Japan Automotive Software P…
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燃料改質エンジン
次世代の切り札へ
次世代のエンジン技術として、注目が高まっている燃料改質技術。大手自動車メーカー各社が力を注ぐ。燃料を改質して別のものに変え、燃えやすくする。EGR(排ガス再循環)と組み合わせると、エンジンの熱効率を大きく高められる。コストは高くない。実用化に向けた課題を解決する道も見え始めた。早ければ2018~20…
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異種材料を低コストで強固につなぐ
2020年以降の世界の燃費規制に対応するには、異種材料を使ってボディーを軽くする取り組みが避けて通れない。その鍵を握るのが、量産車にも適用できる低コストの接合法である。現行設備を大きく変えずに強固に接合する手法よって、軽量ボディーで先行する欧州勢に挑む。
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リーフとミライの実車燃費試験
効率ではEVに軍配
トヨタ自動車の「ミライ」、日産自動車の「リーフ」。日本を代表する環境車2台を公道で走行させて、実際の燃費・電費を検証した。その結果、投入したエネルギーが同じなら、EVのリーフがFCVのミライより2倍走れることが分かった。
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自動運転時代の幕が上がる
「CES 2016」報告
2016年1月6~9日に米ラスベガスで開催された「CES 2016」。民生機器の展示会ながら、会場はクルマの話題で持ちきりだった。特に目立ったのが自動運転関連の発表で、米Ford Motor社やトヨタ自動車などの大手メーカーが積極的にアピールした。自動運転と並ぶクルマのメガトレンドである電動化も、米…
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レーザーへ向かう、ヘッドランプ
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自動運転車普及のロードマップ
高速道路の同一車線内走行、自動パーキング、渋滞時の前車追従走行など、さまざまな機能を備えた自動運転車が2016年までに市場に登場する。ボストン コンサルティング グループは、10年後の2025年の自動運転車普及率を約13%、自動車の基本価格を除いた市場規模を約420億ドル(約5兆円)と予測している。…
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欧州勢のPHEV攻勢
背景に優遇策の陰
欧州メーカーを中心にプラグインハイブリッド車(PHEV)の市場投入が加速している。2016~2020年に向け新たなPHEVを計画するメーカーも多々あり、先行したトヨタ自動車や三菱自動車など日本メーカーを車種数で上回る。欧州勢がPHEVに力を入れる理由は何なのか、欧州勢のPHEVはどんなものなのか――…
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ホンダ、新型FCV・NSXを公開
ホンダは2015年10月末に開催した「Honda Meeting 2015」で開発中の技術を多数紹介した。新型の燃料電池車(FCV)「クラリティフューエルセル」や「NSX」の要素技術のほか、開発中の高効率エンジンや10速AT(自動変速機)など注目技術を披露した。
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モジュール戦略の神髄
日産・ルノーの「CMF」に学ぶ成功の条件
製品のバリエーションを確保しつつコスト競争力を高める手法として脚光を浴びているモジュール化。しかし、モジュール化に合わせて開発プロセスを変えることや、モジュール戦略を主導する責任者を置くことの重要性は見落とされがちだ。日産自動車とフランスRenault社のグループが推進するモジュール戦略「CMF」を…
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トヨタの最新自動運転車
2020年に高速道路で実用化へ
トヨタ自動車が2020年ごろの実用化を目指す自動運転車の実験車両を公開した。状況によっては一部手動運転に切り替えざるを得ないところも残るが、基本的には、高速道路に入った直後から出る直前までを自動で走行できる。同実験車両の実像に迫る。
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環境対応、自動運転を訴求
東京モーターショー2015速報
2015年10月29日~11月8日に行われた「第44回東京モーターショー」。ホンダが燃料電池車(FCV)「クラリティフューエルセル」を発表したほか、日産自動車や富士重工業が自動運転技術を訴求した。一方、トヨタ自動車の「S-FR」をはじめ、スポーツカーも発表が相次いだ。環境に配慮しつつ、新しい体験やク…