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三菱がフルSiCパワコンを発売へ、太陽電池の展示会で初披露
定格時の電力変換効率は98%
「98.0%」「電力変換効率No.1」─。太陽電池の展示会「PVJapan2014」(2014年7月30日~8月1日)で、大きな文字を配したユニフォームを着て、ひときわ目立っていたのが三菱電機である。国内の住宅用として最高となる電力変換効率98%のパワーコンディショナー(パワコン)を、2015年1月…
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回転体向けやマルチホップ伝送、ユニークな無線給電が続々
TECHNO-FRONTIER 2014より
メカトロニクス・エレクトロニクス技術の要素技術専門展示会である「TECHNO-FRONTIER 2014」(2014年7月23~25日、東京ビッグサイト)では、ワイヤレス給電の新技術が相次いで展示された。イー・クロス・エイチの電界結合を使った非接触給電方式と、東京大学の研究グループが開発したマルチホ…
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有機ELの新会社JOLED、中型パネルに印刷法で挑む
「技術は思った以上に高水準」と産業革新機構
「弱者を集めてどうするの」─。ソニーとパナソニックが、それぞれの有機ELディスプレーの研究開発機能を産業革新機構(INCJ)などが出資する新会社「JOLED」に統合する、というニュースに対するツイッター利用者の反応だ。
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東芝がLED事業に数百億円、GaNパワー素子量産の布石か
白色LEDの生産量を約10倍に
東芝が白色LED事業拡大に向けて大きく動き出した。白色LEDの生産を、2016年度までに現在の約10倍の月産数億個に引き上げるもよう。この増産に向けて、石川県にある子会社の加賀東芝エレクトロニクスの生産設備を拡張するために、「数百億円の前半(300億~500億円)」(東芝)を投じる予定だ。LED業界…
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スマホのアンテナを20%小型化、周波数のずれを自動補正
東芝が開発、ウエアラブル機器やインフラ監視センサーへも
東芝は2014年7月10日、米国テネシー州で開催されたIEEEのアンテナ・電波伝搬関連の学会「Antennasand Propagation Society(AP-S)」で、スマートフォン(スマホ)などのアンテナを従来よりも約20%小型化する「自動整合アンテナ」と呼ぶ技術を発表した。2016年度をメ…
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車載LANに広がるEthernet、複数の自動車メーカーが採用へ
「第3回 Ethernetが変えるクルマの未来」から
自動車業界を挙げて車載LANへのEthernet適用にまい進する─。自動車メーカーや車載半導体メーカーなどが参加した2014年7月開催のイベント「第3回 Ethernetが変えるクルマの未来」(主催:日経エレクトロニクス)からは、そのような状況が浮き彫りになった。
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太陽電池の特許侵害で提訴、伝家の宝刀を抜いた京セラ
ハンファQセルズジャパンは「公知の技術」と反論
「いつ伝家の宝刀を抜くのか」─。京セラが2012年3月に太陽電池の「3本バスバー電極」に関する特許を取得して以降、世界中の太陽電池関係者が同社の動向を注視してきた。そして特許取得から2年以上が経過した2014年7月10日、ついに沈黙を破って京セラがハンファQセルズジャパンを特許侵害で訴えた。
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Android Wearを開けてみた、4年前のスマホと同等性能
基板1枚にディスプレーと電池以外の全機能を搭載
米Google社が提供するウエアラブル機器向けのAndroid、「Android Wear」を搭載した端末の出荷が2014年7月に始まった。本誌ではそのうちの1機種、韓国LG Electronics社の腕時計型端末「LG G Watch」を購入し、分解してみた。
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ソニーが新規事業創出に本腰、事業部や企業の枠を超える
事業アイデアを公募し育成する全社プログラムを開始
「Sony Seed Acceleration Program」(SAP)。こう呼ぶ新規事業創出プログラムをソニーが開始した。「大企業の中で新規事業を育成していく、まったく新しい試み」(ソニー 新規事業創出部 IE企画推進チーム 統括課長の小田島伸至氏)と意気込む。
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広い工場のピーク電力削減、無線ネットで導入しやすく
パナソニックなど、920MHz帯マルチホップ電力計を開発
パナソニックと、省エネ支援機器を開発・製造しているパナソニックデバイスSUNXは、無線通信機能を備えた消費電力センサーの受注を2014年7月に始めた。電波が遠くまで届きやすい920MHz帯を使い、バケツリレー式のマルチホップ通信で最大15台を中継してのデータ転送ができる。広い工場や店舗、オフィスで、…
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トヨタが燃料電池車を量産へ、2014年度内に700万円で
燃料電池スタックと水素タンクは内製し、技術を“手の内化”
「長い長いチャレンジの始まり」─。トヨタ自動車は、2014年度内に燃料電池車(FCV)を日本市場に投入することを発表した。6月末に開催した発表会に登壇した同社 副社長の加藤光久氏は、FCVの取り組みをこう表現した。FCVを「究極のエコカー」と位置付けるトヨタ自動車。水素は多様な1次エネルギーから製造…
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イオンスマホ第2弾にFoxconnが関わったわけ
背景に郭台銘氏の関心
日本のスマートフォン市場は、世界的に見て飛び抜けて高価な端末と通信サービスから成る。これを打ち壊すのは販売、製造、それらをつなぐプロジェクトマネジメントに優れた企業かもしれない─。流通業大手のイオンは、ジェネシスホールディングス(以下ジェネシス)や香港FIH Mobile社(富智康)らと共に用意した…
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東工大などが新プロセッサーを試作、同じ電力で演算性能が5倍超に
「ポスト京」スパコン向けの候補技術に
2014年6月末、台湾Alchip Technologies社は、東京工業大学、一橋大学、会津大学と共同で単位電力当たりの演算性能(電力性能)が世界最高水準となる30GFLOPS/Wの「PACS-Gプロセッサ・チップ」を開発したと発表した。アクセラレーター(加速プロセッサー)の一種で、電力性能は既存…
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Samsungが3次元NANDを一般消費者向けSSDに搭載
“ポスト微細化”競争での先行逃げ切りを狙う
韓国Samsung Electronics社は2014年7月1~2日、SSDの新製品発表イベント「2014 Samsung SSD Global Summit」を韓国・ソウルで開催した。その目玉として発表したのが、3次元NANDフラッシュメモリー「Vertical NAND(V-NAND)」を採用し…
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GPSと標準電波に対応した業界初の腕時計をカシオが発売
ソニーのGPS受信ICを利用して電力を削減
カシオ計算機は、GPS衛星からの電波と標準電波(電波時計)を受信できる腕時計「GPW-1000」を2014年7月に発売した。従来の腕時計は、GPSあるいは標準電波のいずれかを利用するだけで、両電波に対応するのは「業界初」(同社)である
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クルマも、テレビも、腕時計も、すべてを飲み込むAndroid
「Google I/O 2014」で戦略が鮮明に
Androidで身の回りのすべての電子機器を覆い尽くす─。2014年6月25~26日に開催された米Google社の開発者会議「Google I/O 2014」で、そんな戦略が鮮明になった。
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網膜にレーザーを当てるHMD、QDレーザらが実用化へ
2015年末にBtoB、2017年末に民生用へ展開
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日産がEVの第2弾を投入、商用車に命運託す
2016年度に150万台の販売目標は先送り
「具体的に何年に何台とは申し上げられないが、最終的にはその台数に近づけたい」。日産自動車 副社長の片桐隆夫氏は言葉を絞り出した。同社の電気自動車(EV)の販売計画を問われての返答だ。
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「スマブラ」に懸ける任天堂、赤字脱却の契機になるか
フィギュアビジネスの試金石にも
あるゲームソフトが任天堂の命運を握っている。「大乱闘スマッシュブラザーズ(スマブラ)」だ。同社は、スマブラの最新作を2014年9月に携帯型ゲーム機「ニンテンドー3DS」向けに、同年冬に据置型ゲーム機「Wii U」向けに発売する。スマブラシリーズは任天堂や他のゲームメーカーの人気キャラクターが登場する…
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東芝が低電力STT-MRAM、MPUキャッシュへ道開く
「VLSIシンポジウム」に新原理の不揮発性メモリーが相次ぐ
東芝は、マイクロプロセッサーに混載するキャッシュメモリーとして、業界最高の性能を実現するというSTT-MRAM(スピン注入磁化反転型MRAM)を開発した。