CNC工作機械向けに、新しい精密位置決めスイッチが伸びている。メトロール(本社東京都立川市)が開発した「エアマイクロスイッチ」だ(図1)。同スイッチは圧縮空気を利用した精密機械式スイッチで、ワークをチャックする際に切粉やバリを挟み込んで浮き上がったり傾いたりするチャック不良を未然に検出する。最大の特徴は、何より計測精度が高いこと。従来のエアセンサの30μm程度に対し、新しい精密機械式スイッチでは±1μmと優れる。
こうしたエアマイクロスイッチの需要が急拡大している理由について、同社代表取締役の松橋卓司氏は、「生産のグローバル化が進む中、日本市場ではより精密な加工が志向されてきているため」と分析する。