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磁性薄膜を形成したテスト・チップ(写真:東北大学)

 「ICの設計や製造技術を変えることなく、後から磁性薄膜を形成するだけでIC内で発生する雑音を抑制できる」(東北大学大学院 工学研究科未来科学技術共同研究センター 教授の山口正洋氏)。

 東北大学、神戸大学、ルネサス エレクトロニクス、NECの研究グループは、Siチップ内のデジタル回路からアナログ回路に伝わる電磁雑音を、チップ上に形成した磁性薄膜によって抑制する技術を開発した1)。内部から発生する電磁雑音が性能の低下を招く、いわゆる「自家中毒」がチップ内で発生するのを抑える狙いがある。