PR

 ヴェゼルのプラットフォームは小型車「フィット」と基本的に共通で、センター・タンク・レイアウトも踏襲するものの、ホイールベースを80mm、前のトレッドを55mm、後ろを70mm長くした(図2)。車両寸法は全長4295×全幅1770×全高1605mmである。

図2 フィットのプラットフォームを流用
センタータンクレイアウトを踏襲。フィットからホイールベースを80mm、トレッドを前55mm、後ろ70mm長くした。
[画像のクリックで拡大表示]

 加えて車両質量はHEVの2輪駆動車で1270kg。フィットのHEVに比べて190kg重い。フィットのプラットフォームのままでは十分な剛性を確保できないので、ヴェゼルではサスペンションの取り付け点やフロントサブフレームなどを補強している(図3)。

図3 ボディを補強して剛性を高める
主な補強部位を示した。
[画像のクリックで拡大表示]
図4 1.5L直噴ガソリンエンジンにモータ1基、7速DCTを組み合わせる
(a)パワートレーンの外観。(b)直噴インジェクタはケーヒン製で、噴射圧は最大18MPa。
[画像のクリックで拡大表示]

 パワートレーンとして、フィットに採用する排気量1.5L・直列4気筒のガソリンエンジンと、1モータ式ハイブリッドシステムの「i-DCD(intelligent Dual-Clutch Drive)」を組み合わせたモデルを用意する(図4)。フィットのHEVではポート噴射のアトキンソンサイクルエンジンだったのに対し、ヴェゼルでは直噴エンジンにした点が異なる。

 ハイブリッドシステムで、主にエンジンの低回転域のトルクを補うことで燃費性能を高め、直噴エンジンで高回転域の出力を上げて運動性能を高める狙いがある。HEVのJC08モード燃費は27km/L、エンジンの最高出力は97kW、最大トルクは156N・mに達する。なおフィットHEVは36.4km/L、81kW、134N・m。

 エンジン車もあるが、1月12日時点で受注した2万4900台のうち、約85%をHEVが占めた。ホンダは今後、同車を世界で発売する方針で、欧州市場などに向けてはディーゼルエンジンを搭載する計画があるようだ。