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 インドネシアのものづくり現場の現状を一言で表すと「急激な成長期における異常な活況状態」となる。日本では今、何を造ったら売れるか、どんな技術開発をしたらよいかに苦心しているというのが、現場の感覚だろう。しかし、インドネシアでは今、何を造っても売れる、特に新技術開発をしなくても売れると言っても過言ではない。

 このような異常な活況状態が長続きするはずがないことは、高度成長の後に苦しみを経験した日本はよく知っている。確かに今は、世界中の自動車メーカーがインドネシアに進出し、新車用の自動車部品を製造するために、材料から金型、部品加工まで全ての業界が活況にあることを前回(2014年3月号)説明した。ただし、この自動車業界の進出に対するインドネシアの課題としてまず言えることは、インドネシアには金型企業が極端に少ないことだ。