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人材力の再強化に向けて企業は何をすべきか。
人づくりに並々ならぬ熱意を持つ富士ゼロックス代表取締役社長の
山本忠人氏に、同社の取り組みとその狙いを聞いた。

写真:栗原克己

問 御社は、山本社長肝いりのプロジェクトとして、現在、社内向けに自らのものづくり技術の歴史をまとめた「モノ作りテクノグラフィー」の編纂を進めています。実際に、こういうものを編纂して、今の技術者にどう役立てていこうと考えているのでしょうか。

山本氏 まずは、技術者に、仕事というのは、「CADで図面を書いて終わりということではないんだよ」ということを再認識してもらいたかった。やはりモノが1つ生まれるのは、血がにじみ出るような努力の結晶なんだと。車でもタイヤやエンジンなどのキーパーツがあるように、我々の製品にも、トナーや感光剤の開発、光学設計、ソフトウエア開発など、重要な部分があります。これらはすべて、今よりはるかに昔、すなわち我々が若い頃からやってきたものが、綿々とつながって今があるわけですね。ただ、現在の技術者は、これらの技術が社内に存在しているのが当然というわけではないでしょうが、何も不思議を感じないわけですね。