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 「若手設計者の成長が遅いと感じていた」─。発電プラント向けの蒸気タービンと発電機を設計する富士電機 発電・社会インフラ事業本部川崎工場火力タービン部は、設計部門の技術力強化と業務効率の向上を図ろうと、2012年から設計技術の伝承を軸とした設計改革に取り組んでいる。ベテラン設計者の設計ノウハウを棚卸しして見える化し、それを設計手順書などに落とし込むもので、若手がスムーズに仕事を進めながらそのノウハウを身に付けられる仕組み作りを目指している。

 技術伝承によって若手の設計力が向上して仕事の範囲が広がれば、その分だけ中堅・ベテラン設計者はより創造的な業務や改善を進められる。それがひいては製品力の強化につながると考える(図1)。

図1●ベテランから若手への業務移管のイメージ
設計ノウハウを伝承して若手設計者の技術力が高まれば、開発業務をベテラン・中堅設計者から若手設計者へと移管できる。ベテラン・中堅設計者は、移管によって創出した工数を改善や設計手順書のさらなる整備に充てられる。そうすれば、さらに若手への業務移管が可能となり、ベテランが定年退職しても開発力を維持・向上できる。
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