ASIAN TRENDS
目次
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スズキとの経験の差に苦しむ“挑戦者”トヨタ
最終回 インド編:世界第3位の自動車市場へ
モディ政権の経済発展計画「Makein India」構想で、日本企業との連携を深めるインド。2025年には中国を抜いて世界一の人口になると予想され、今後自動車の急激な普及が見込まれる。今回は、この国ではまだ挑戦者の立場にあるトヨタ自動車の動向を追いながら、インド市場の現状と未来を探った。日経Automotive
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中古車中心の小規模市場に変化の兆し
第15回 ミャンマー編:急成長直前の未開拓市場
最高気温が常に30度を超えるミャンマーの旧首都ヤンゴン。街には、歴代王朝の遺構やパヤーと呼ばれる仏塔が並ぶ(図1)。英国領インドに編入された時代の欧州風の建物の背景に、近代的な高層ビルも目立つ。経済発展が遅れ、自動車産業はまだ中古車が中心の小規模なものだが、その分、大きな将来性を秘めていることは間違…日経Automotive
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日本車と電動車両の存在感増す
第14回 中国編:世界が注目する巨大マーケット
2015年8月下旬、中国・上海の新国際博覧センターで「中国(上海)国際電池工業フェア─China(ShangHai)International Battery Industry Fair)」が開催された。株式市場が再び大きく値を下げた時期だったにも関わらず、会場は多くの来場者で賑わっていた(図1)。日経Automotive
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次世代車のコア技術を次々と生み出す
第13回 イスラエル編(下):世界が注目するI Tベンチャー
世界市場でデファクトスタンダードとなる革新的な技術を次々と生み出すイスラエルのベンチャー企業(図1)。優秀な企業が欧米や日本の大手IT企業に買収されるケースも目立つ。イスラエルが独創的なITビジネスを生み出し続ける背景と、自動車向け製品を開発する注目ベンチャーの動きをレポートする。日経Automotive
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自動運転成功の鍵を握る画像認識技術
第12回 イスラエル編(上):世界有数のIT開発拠点が自動車産業に参入
イスラエルは米シリコンバレーと並ぶ最新IT技術の開発拠点。背景にはコンピュータープログラミングを重視した義務教育や高度な技術を持つ軍需産業の存在がある。つながるクルマが進む中で、自動車産業との関わりを深めている。今回は画像認識分野で成長著しいオランダMobileye社の開発拠点を中心にレポートする。日経Automotive
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IT大手がクルマの電子化に続々参戦
第11回 中国編:GoogleやAppleはいらない
中国でクルマの電子化が加速中だ(図1)。大手IT企業3社のBaidu、Alibaba、Tencentは自動車ビジネスへの参入を目指す。中でもBaiduは車載情報機器とモバイル端末を連携する「CarLife」を中心に様々な事業展開を計画中だ。クルマの通信販売に挑むAlibabaや、地図情報で新サービス…日経Automotive
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FCVの世界市場で存在感の向上目指す
第10回 韓国編:光州市で進む水素利用研究
韓国政府は2015年末までに新しい水素戦略ロードマップを発表する計画だ。そこで水素利用の研究を進めている光州市の創造経済革新センターを取材した(図1)。同市は韓国Kia Motors社の工場がある自動車産業の街だが、一方で先端産業の集積した都市としての発展も目指している。その柱の一つが、FCV(燃料…日経Automotive
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トヨタが取り組む新興国向け新ビジネスモデル
第9回 カンボジア編:年率5%で自動車市場が成長
「アンコールワットの国」カンボジアはタイとベトナムの中間に位置する。経済の主体は観光と縫製業だ。最近は中国やタイからの製造業の進出先としても注目されており、自動車部品メーカーの間にもその動きが出てきた。自動車市場はまだ小さく、この国ならではの特殊な事情がある。自動車販売会社と経済特区を取材し、同国の…日経Automotive
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立ち直りを模索する“アジアのデトロイト”
第8回 タイ編(下):政情不安で国内販売激減
2014年5月に軍が戒厳令を発令し、以後、暫定政権が続いているタイ。クーデター前まで順調に成長していた自動車産業にも急ブレーキがかかった。現地の日系企業を訪ねて、タイ経済の現状と自動車産業の今後の見通しを聞いた。日経Automotive
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自動運転の最初の実験都市目指す
第7回 シンガポール編:厳しい交通政策が新技術の導入促す
マレー半島の南端、東京23区とほぼ同じ面積に547万人が暮らすシンガポール。限られた土地を有効活用するため、自動車の所有を厳しく制限するなど、独自の交通政策を実施している。今後は自動運転によるカーシェアリングの実用化や隣国マレーシアの都市開発など、新たな動きを加速させそうだ。日経Automotive
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環境規制の強化でEV開発熱が再燃
第6回 中国編:頓挫した十城千両のその後
政府の普及促進策に合わせて中国各地のモーターショーで次々と電気自動車(EV)が出品され、大きなブームになったのは2010年前後のことだ。しかしその後、中国発のEVの話題は急速に減り、大規模な実証実験「十城千両」も休止状態である。その中国で最近、EV戦略を見直して再構築する動きが出てきた。日経Automotive
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低燃費車と輸出拡大で巻き返し狙う
第5回 マレーシア編:伸び悩む自動車先進国
マレーシアはASEAN3位の自動車生産国だが、「国民車」のProton社とPerodua社がシェアの過半数を占める特殊な市場だ。政府は2020年までに自動車生産を倍増し、その85%をEEVと呼ぶ低燃費車にする計画だ。同国の自動車産業の動向と、世界へ向けた生産拠点として積極投資する日系部品メーカーの動…日経Automotive
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低価格エコカーが自動車市場を活性化
第4回 インドネシア編:経済成長が進むASEAN最大の市場
2億5000万人近い人口を擁するインドネシアだが、自動車販売台数はまだ年間120万台程度。日本メーカーらが開発してきた低価格エコカー「LCGC(Low Cost & Green Car)」の販売がいよいよ始まり、停滞していた市場に変化が起きそうだ(図1)。大統領の交代で好景気の予感にあふれるジャカル…日経Automotive
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FTAを乗り越えて成長できるか
第3回 ベトナム編:2輪車から乗用車への転換目指す
人口9170万人のベトナムは平均年齢28歳の将来性豊かな発展途上国(図1)。市民の交通手段はまだ2輪車が中心だが、いずれ自動車へ移行する。これまでは場当たり的な政策変更のせいで自動車産業は伸び悩んできたが、政府もようやく長期的な産業振興策を打ち出すようになってきた。日経Automotive
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動き始めた東南アジア第2の市場
第2回 フィリピン編:政情安定で20%超の急成長見せる
東南アジアの自動車産業はタイを中心に成長してきた。だがリスク分散のために「タイ+1」を探す動きが盛んだ。フィリピンもその候補となるが、CLMV(カンボジア、ラオス、ミャンマー、ベトナム)とはひと味違う成長の可能性を秘めている(図1)。日経Automotive
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アジア広域経済圏の中核としての地位を確立
第1回 タイ編:政情不安でも成長続けるタイ自動車産業
2013年10月から拡大した反政府デモが、タイ国内の自動車販売に大きな影響を与えている。2014年1~3月期の各社の販売実績は、前年同期比で半分近くまで急減した(図1)。しかし、中長期的にはアジアの広域経済圏の中核としての成長が約束されている。日経Automotive