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 本コラムでは、皆さんの悩みに関してトヨタ自動車流の解決方法を回答します。同社で長年生産技術部門の管理者として多数のメンバーを導き、その後、全社を対象とする人材育成業務にも携わった経歴を持つ肌附安明氏が、皆さんの現場で参考になる実践的で具体的な解決策を提供していきます。
悩み
これまでの仕事のやり方を変えて、試行錯誤しながらでも新しい方法を次々と試していくような若々しい組織にしたいと考えています。ところが、保守的な考えで凝り固まっているのか、上司に新しい方法を提案しても、全く聞き入れてくれません。このままでは時代の変化に対応できない古い組織になってしまう気がします。どうしたら上司に提案を聞き入れてもらえるでしょうか。

肌附氏―人材育成に関する講演や指導をこれまで行ってきた中で、最も多かった質問が、「上司が自分の提案をきちんと検討してくれない」という悩みです。こうした悩みを抱えているのは、いわゆる中間管理職で、部下を持っていて組織を率いつつも、上にさらに管理者(上級管理者)がいて、自分自身もまた管理されている人たちです。知恵を絞って自らの組織を新しい方向に導きたい一方で、上からにらみを利かされていて、自分の思い通りには改善・改革できないという思いがあるのでしょう。

編集部:そうした話は取材の中でもよく聞きます。ある先進的なメーカーは組織がフラットで、肩書きに関係なく、係長どころか社員クラスであっても役員クラスと対等な議論ができると聞きますが、これはかなり例外的だと感じます。