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 「農業経験がなくても事業化できる」─。植物工場について、導入前の事業採算性の検討から作業マニュアル、導入後の点検・保守までをワンストップで提供するのが三菱化学である。門外漢でも野菜を安定生産できるようにする。そんな同社が展開するのが、人工光を利用した完全閉鎖型植物工場「PlantPlant」である(図1)。

図1●PlantPlantの栽培棚
アルミニウム製フレームの栽培棚(a)。標準品には蛍光灯を組み込んでいるが、オプションでLED照明も提供する。肥料管理機は、養液の濃度やpHを監視し自動で最適値に調整する(b)。
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 同社は、化学メーカーとしてかねて肥料の開発や人工光合成の研究、遺伝子研究などを手掛けており、安定的に作物を育成するノウハウを持っている。一方で、栽培棚や培地、プランター、照明を有効活用するための反射板など、植物工場に必要な材料技術も有している。LED照明向けの材料にも強い。

 「自社で保有する技術を使った新規事業の出口として植物工場はうってつけ。植物工場というプラットフォームに安定的に作物を提供するノウハウを組み合わせた」(三菱化学執行役員機能化学本部長の和賀昌之氏)。

 遊休地や遊休設備の活用を狙う企業を主な対象としており、国内でもそれまで農業とは縁のなかった企業が導入している(別掲記事)。ロシアやドバイ、香港など海外にも既に提供実績がある。

 特に「今年に入って引き合いが急増している。遊休地や遊休施設を活用したいとする地方の企業や自治体からの問い合わせが多い」(同氏)という*1

*1 一方、農業法人からの引き合いは低調。農地には建設しにくいといった事情もあるとみられる。

 2014年秋には、PlantPlantとして過去最大規模となる20万ラック、200坪のシステムをローソンファーム秋田(本社秋田県・羽後町)に導入する。コンビニエンスストアで販売するミックスベビーリーフを、同年11月頃から92kg/日(1パック30gで3000パック/日強)生産する計画だ。