担当者から
30年後の未来が怖い
特集「人の代わりに脳型チップ」の取材は非常に刺激的でした。同時に、それまで感じたことがなかった恐怖も感じました。それは、「人間が要らなくなる世界」を垣間見る恐ろしさです。もちろん、変化には段階があります。脳型コンピューターは当初は「専門バカ」、次に「非常に有能な部下」として、とても便利な存在になるでしょう。ただし、記事中でも触れたKurzweil氏は「機械が人間を超えても、人間はそれに気が付かない」と述べています。目下の心配は、1歳の娘の将来です。20~30年後には、現在の大人が想像もつかない世界になるのはほぼ確実。避けられない変化とはいえ、申し訳ないような気持ちです。(野澤)
蛍たちを思わず応援
記事でも書きましたが、Amazon.com社のスマートフォン「Amazon Fire Phone」の「Firefly」機能を使えば、書籍の表紙や商品パッケージなどをカメラで捉えて製品名を判別できます。クラウド側にある商品データベースと照合しているので、認識結果が出るまで少し時間がかかりますが、その間、多数の白い粒子が画面内を動き回り、「ただいま認識中です」ということをユーザーに提示します。白い粒子は、あたかも“Firefly(蛍)”のよう。その姿に、思わず心の中で「がんばれー」と声をかけてしまいます。待ち時間をユーザーに感じさせないうまい仕組みです。(根津)