2013年の世界自動車販売台数で4位に躍り出たRenault日産グループ。中国と米国の好調が日産の成長を牽引する。課題は両市場に頼る構造を、新興国へのスピード展開で補えるかだ。製品、部品ネットワーク、電気自動車の三つの側面から勝算を占う。

2013年の世界自動車販売台数で4位に躍り出たRenault日産グループ。中国と米国の好調が日産の成長を牽引する。課題は両市場に頼る構造を、新興国へのスピード展開で補えるかだ。製品、部品ネットワーク、電気自動車の三つの側面から勝算を占う。
独自ブランドでエントリー層狙う
日産自動車の強みは米中での好調な販売だ。だが、今後の成長は新興国にかかっている。このため、中国でヴェヌーシア、インドやロシアでDatsunの新ブランドを展開し、矢継ぎ早に海外工場を新設している。成熟市場を追いながら、ハイリスクな新興国にも臨む日産の挑戦は成功するのか。日経Automotive
部品・プラットフォームを徹底活用
米中の2大市場に頼る日産の課題は新興国で躍進できるかだ。このため、新興国で工場を次々と開設し、ブランドの多角化も推進する。多用な車種展開を可能にするのは、これまで培った設計ノウハウや生産設備の活用。ヴェヌーシア、Datsun、日産ブランドそれぞれの取り組みを検証する。日経Automotive
量産規模やコスト競争力に強み
日産が進出国で競争力を高めるには、部品の現地化が欠かせない。幸いなのは、部品メーカーが独自に工夫して積極的に海外展開を図っていること。他社への販売や、既に拠点を持つメーカーとの提携を利用してネットワークを広げている。日産を待たずに機動的に動く部品メーカーの取り組みを探った。日経Automotive
2015年以降の軽EVに焦点
2010年末に電気自動車(EV)「リーフ」を発売した日産。Renault社との合計で2016年度までに累計150万台の販売目標を立てた。しかし、2014年7月時点でのリーフの販売台数は13万台。目標との差は大きい。新たなEVで普及を促進できるのか、それとも低調が続くのか。日経Automotive