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位置付けが分かりにくい新技術の登場、一見不可解に見える組み合わせでの企業提携、未知の勢力の台頭─。SCR大喜利は、こうした理解しにくい出来事の背景や波及効果を、専門性や立場の異なる複数の識者が、それぞれどのように読み解き分けるのか、視点の違いを横並びで見せるコラムである。

 マイクロプロセッサー・コアの分野で、今最も大きな影響力を持つ企業が、英ARM社である。スマートフォンなど、21世紀に急伸した新市場で、寡占と言える圧倒的な強みがある。成長が期待されているIoT(Internet of Things)の分野でも強みを発揮しそうだ。同社の凄みは、応用分野の拡大をチップのユーザーが歓迎し、寡占化を後押しするように見えることだ。大きな警戒心も持たれない。今回のSCR大喜利では、同社の影響力が増す一方の状況に、危うさがないのか再検証した(次ページの表1)。