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 イノベーションを成功に導くために、いかにプロジェクトをマネジメントするかは、大きな課題だ。例えばホンダでは、クルマのフルモデルチェンジなどの開発(D:Development)と、イノベーションを目指す研究(R:Research)を明確に区別している。Dは、論理と分析に基づいてきめ細かく管理する。一方のRは、成功するかどうか分からず、いつブレークスルーが起きるかも予想できない。きめ細かな管理は不可能なので、「熱意や想い」という人間性に基づいて運営される。

 イノベーションで名を馳せる米国の化学会社3Mの場合はどうか。前回(2014年10月号)に引き続き、スリーエム ジャパン(本社東京)チーフ・プロセス・オフィサー(CPO)コーポレート・プロセス・イノベーション及び品質保証本部担当の大久保孝俊さんに聞こう。