写真は、NTNが工作機械の主軸用として新開発した玉軸受「HSE-新T2タイプ」のカットモデルである。2014年10月30日~11月4日に開催された「第27回日本工作機械見本市(JIMTOF2014)」に出展した。
一目見て、この軸受に違和感を覚えた方はいるだろうか? そう。玉軸受なのに保持器のポケットが四角形に近い形状なのだ。
通常、玉軸受の保持器のポケットは円形。ころ軸受ならば四角形なのも納得だが、玉軸受で四角形とは常識的には考えられない。
さて、この常識外の形を採用した理由とは何だろうか。ヒントは、この軸受が従来品と比べて高速回転性能を約50%も高めていることである。