
イノベーションの創出は失敗する可能性も高いため、減点主義で評価してはならない。減点主義だと、失敗を恐れて挑戦する気持ちが萎えてしまう。消極的な気持ちに支配された会社からはイノベーションは生まれにくい。だから、イノベーションは加点主義で評価する必要がある。しかし、加点主義による評価というのは、かなり難しい。どう評価すれば、会社全体でイノベーションに挑戦する機運を生み出せるか。
創造性というのは稀有な能力なので、「単純に報酬を上げればよい」というわけではない。イノベーションで有名な米3Mではどんな評価をしているのだろうか。引き続きスリーエム ジャパン(本社東京)チーフ・プロセス・オフィサー(CPO)の大久保孝俊さんに聞こう。