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 先日、ロボット研究者の東京工業大学名誉教授 広瀬茂男氏の講演を聞く機会があった。同氏は東工大の教授を長年務め、ヘビ型ロボットや配管検査ロボット、地雷除去ロボットなど多数のロボットを開発してきた著名な研究者である。アンチ・ヒューマノイド(人間型ロボット)派としても有名で、本講演でも「ヒューマノイドの実現は絶望的に困難」と改めて述べていた。ヒューマノイドのような複雑なロボットを開発・製造する技術的な困難さや、各種タスクに必ずしも人間の形が最適とは限らないこと、ロボット以外の機器・装置の進化も見据える必要があることなどを理由として挙げていた。同氏の持論ではあるが、ヒューマノイドが人気の日本ではやはり過激に聞こえる面がある。