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図1 V字回復から、さらなる成長へ
図1 V字回復から、さらなる成長へ
2015年度は、売上高1兆円超、営業利益率15%を目指す。※は日本電産サンキョーシーエムアイと日本電産エレシスの売上高を反映。(図:日本電産)
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 「世界市場で圧倒的なシェアを取り、利益率15%以上を確保する。値段勝負ではもうからない」。同社 代表取締役会長兼社長の永守重信氏の戦略は明快だ。重点事業の車載でも、例えば電動パワーステアリング用モーターでは2018年度に世界シェア40%、電動DCT(Dual Clutch Transmission)用モーターでは同65%という目標を掲げる。シェア獲得の切り札は「軽薄短小」技術。例えば電動パワステ用ブラシレスDCモーターは、競合のブラシ付きDCモーターに比べて2割以上の小型化が可能という。

機電一体で攻める

 さらなる軽薄短小に向けて同社が注力するのが、モーターと電子回路を組み合わせる「機電一体」の技術だ。2014年11月に、SiC搭載インバーターによるマグネットレスモーター駆動システムのコンセプト機を開発。同社従来比で32%の小型化と同69%の軽量化を実現した。今後は、モーターとインバーターを一体化した「機電一体モーター」の試作品を2015年に開発、2020年に車載用に投入する。

 同社は機電一体の考え方を発展させて、未来のモーター社会を作る考えだ。「新しい社会基盤をいち早く押さえた企業が世界を牛耳る」と、同社常務執行役員の福永泰氏は言う。

 まず、リアルタイムで状況を判断しながら自律動作するモーターを開発する。「電子製品のコストは3年で1/4、15年で1/1000に下がる。2025~2030年には初期のスパコンの性能を持つICが50円になる。これを個々のモーターに付けることで実現する」(福永氏)。そして、それらがブロードバンドでつながる「モーターの超分散システム」を、IT企業と組んで構築するという。