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アコード並みの後席空間を確保

 グレイスはフィットのプラットフォームを活用しており、車両寸法は全長4440×全幅1695×全高1475mmで、ホイールベースは2600mm。フィットに比べて全長を485mm、ホイールベースを70mm長くした。ホイールベースを伸ばすことで、上級セダン「アコード」並みの後席空間を確保した(図3)。

図3 広い後席空間を確保
フィットよりホイールベースを70mm長くして、アコード並みの後席空間を実現した。
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 さらに、430Lの荷室容量を備えており、フィットに比べて67L増やした。荷室下のIPU(インテリジェント・パワー・ユニット)の配置を工夫したことで、後席を倒して荷室として使うトランクスルーも可能にした(図4)。

図4 トランクスルーも可能に
IPUの配置を工夫したことで、長尺の荷物も積めるようにした。
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 グレイスは、エンジン車として新興国などで販売している新型「City」をベースにしている。ホンダは先代Cityを全面改良し、2014年1月にインドとタイで発売した。その後、3月にマレーシア、4月にフィリピンとインドネシア、5月に豪州、9月にベトナムとブラジルでも発売した。

 一方、日本で販売するグレイスにエンジン車はなく、HEV専用である。「新型Cityとグレイスは、世界で販売することを前提に開発した。そのため、同じプラットフォームにエンジンとハイブリッドシステムの両方を搭載できるように設計し、開発・製造コストを抑えた」(ホンダ)と言う。

 コスト削減を狙って、フィットのHEVとの部品の共通化も進めた。パワートレーンとプラットフォームに関連する部品の共用化率は、約65%に達している。さらに「部品の20%は海外のメガサプライヤーから調達した」(本田技術研究所四輪R&Dセンター開発責任者の広瀬敏和氏)という。

 グレイスには、2WD(前輪駆動)車と4WD(4輪駆動)車がある。価格(消費税込み)は195万~240万9800円で、カローラアクシオのHEVよりも、各グレードで価格を安くした。軽自動車と小型車で新車販売台数の70~80%を占める国内市場において、これまで品揃えが不足していた小型セダンのHEVを武器に攻勢をかけて、月間3000台の販売を目指す。