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 ホンダは2014年12月、航空機エンジンの研究拠点である本田技術研究所の「航空機エンジンR&Dセンター」(埼玉県和光市)を初めて公開した。同センターは、「HondaJet」に搭載する小型ジェットエンジン「HF120」の設計・解析から試作、組み立て、試験など一連の作業を手掛けた、いわばホンダ航空機事業の要となる施設だ(図1)。

図1 「HF120」の構造図
前方のファンで空気を吸い込み、静翼(ファンステーター)で流れを整える。空気は圧縮機で圧縮し、燃料を混合した後、燃焼させる。膨張したガスをエンジン後方に噴出させることで、強い反作用の力(推力)を生み出す。
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 HondaJetは、ホンダが開発する小型ビジネスジェット機(図2)。米国連邦航空局(FAA)の認定を目前に控え、2015年中に顧客へ引き渡す見込みだ。

図2 小型ビジネスジェット機「HondaJet」
米Honda Aircraft社がHondaJetの開発・生産を手掛ける。同機は主翼上にHF120を配置するユニークな構造をしている。
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 このHondaJetに搭載するHF120は、競合他社の同等推力エンジンと比較してもトップクラスの燃費と推力重量比を誇る。実際に、「他社製品と比べて燃費性能が10%高く、機体価値指標(既存のエンジンをHF120に換装した場合の機体価値:RVI)も20%向上する」(同センター企画室室長上席研究員の野田悦生氏)という。