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 クルマの先端技術展「オートモーティブワールド2015」が2015年1月に開催された(図1)。先進運転支援システム(ADAS)や自動運転技術に注目が集まる中、それらを実現するための通信セキュリティーに関する展示も多く見られた。

図1 オートモーティブワールド2015の会場内の様子
展示会には過去最多となる636社・団体が出展し、約2万5000人が来場した。
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図2 講演するドイツBosch社取締役のDirk Hoheisel氏
同氏は車両の安全性と同様に、セキュリティーについても標準化の取り組みが必要だと言う。

 オートモーティブワールド2015の講演では、ドイツBosch社取締役のDirk Hoheisel氏が、同社におけるオープンイノベーションの取り組みを説明した(図2)。同氏は「ネットワーク化が進むことで自動運転やADASの機能が向上する」としたが、一方で自動車のセキュリティーでは「脆弱性が今後ますます問題になる」と訴えた。それにより、第三者の侵入リスクがますます高くなるからだ。インターネットやBluetooth、スマートフォンなどを介したハッキングがリスクに挙げられるという(図3)。

図3 ハッキングの手口とリスク
自動車の自動運転技術やネットワーク化が進むにつれて、ハッキングに対する危険性も高まりつつある。(Bosch社のスライドを基に本誌が作成)
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 さらに同氏は、車両の安全性と同様にセキュリティーについても標準化の取り組みが重要だと説いた。

 展示会では、ハッキング対策の一つとして、業務用PCや複合機などに使用するセキュアーICをクルマ向けに適用する提案が見られた。セキュアーICとは、暗号や防御ソフトなどでハッキングなどから技術的に保護した半導体チップのことである。ドイツInfineon Technologies社と、イタリア・フランス合弁のSTMicroelectronics社は、それぞれ自社ブースで、米TCG(Trusted Computing Group)のTPM(Trusted Platform Module)仕様のセキュアーICを展示した。