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 神戸製鋼所は同社の研究開発拠点である神戸総合技術研究所に、自動車の車体骨格の衝突試験設備を導入する。投資額は2億~3億円で、2015年4月から稼働させる予定だ。新設備を用いて、鉄やアルミニウム合金を組み合わせた車体骨格の強度などを独自に測定し、自動車メーカーへの提案力を高める。

 神戸製鋼は現在、車体骨格を落下させる「縦型」の衝突試験設備を持っている。新たに導入する設備は、車体骨格を載せた台車を走らせて壁面などに衝突させる「横型」の設備である。

 同社の縦型設備では試験項目が正面衝突などに限られていたが、新たに導入する横型設備では自動車メーカーが持つ設備と同様に、正面衝突に加えてオフセット衝突や側面衝突など、より実環境に近い試験が行える。台車を走らせる助走路は50m、衝突速度は最高80km/hである。

 世界的に自動車の環境規制が厳しくなっており、欧州では2021年にCO2排出量が95g/km以下に強化される。厳しいCO2排出規制をクリアするため自動車メーカーでは様々な軽量化素材を使って車体を軽くする取り組みが進んでいる。鉄とアルミ合金を組み合わせた車体骨格は確実に増える。