PR

ピックアップトラックも活気

 米国では現在、排気量や車体の大きいクルマの人気が高まっている。今回の展示会では、ピックアップトラックなどの新型車の発表も目立った。日産自動車は、全面改良した大型ピックアップトラック「Titan XD」を発表した(図11)。初代が米国で発売されてから12年ぶりの全面改良となる。2015年10月に北米発売する計画だが、価格は現時点では未定。「Fシリーズ」を販売する米Ford Motor社など米国メーカーとの競争が激しくなりそうだ。

図11 日産のピックアップトラック「Titan XD」
12年ぶりに全面改良した。米Cummins社製のディーゼルターボエンジンを搭載している。(写真はオフロード仕様の「PRO-4X」)
[画像のクリックで拡大表示]

 初代Titanは排気量5.6LのV型8気筒ガソリンエンジンに5速ATを組み合わせていたが、新型は米Cummins社から調達する排気量5.0LのV型8気筒ターボディーゼルエンジンと、6速ATの組み合わせに変更した。最高出力は228kW、最大トルクは753N・mであり、燃費を先代より約20%改善した。V型6気筒とV型8気筒のガソリンエンジン車も投入する予定である。車体寸法は全長6170×全幅1945×全高1999mmで、ホイールベースは3850mm。最大積載量は907kg、最大牽引力は5443kgとなっている。

 トヨタ自動車も、小型ピックアップトラックの新型「Tacoma」を公開した(図12)。こちらも10年ぶりの全面改良となり、2015年秋から北米で販売する計画である。排気量2.7Lの直列6気筒ガソリンエンジンに加えて、排気量が3.5LでV型6気筒のアトキンソンサイクルエンジンを用意した。いずれも6速ATを組み合わせる。

図12 トヨタのピックアップトラック「Tacoma」
10年ぶりにフルモデルチェンジした。排気量3.5LでV型6気筒のアトキンソンサイクルエンジンを搭載している。
[画像のクリックで拡大表示]

 新型車で北米のピックアップ市場の開拓を目指す日産、トヨタという日本勢に対抗して、同市場でトップシェアを握るFord社はFシリーズの派生車である「F-150 Raptor」を発表した(図13)。2016年に北米で発売する計画である。現行のF-150と同様、車体にアルミ合金を採用して軽量化を図っている。排気量3.5Lの「EcoBoost」直噴ターボエンジンに10速ATを組み合わせる。最高出力は302kW以上、最大トルクは509N・m以上であり、いずれも排気量6.2LでV型8気筒のガソリンエンジンを搭載する現行Raptorを上回る。

図13 Ford社のピックアップトラック「F-150 Raptor」
2014年12月に生産が始まった新型「F-150」の派生車。車体には全面的にアルミ合金を使用している。
[画像のクリックで拡大表示]