ドイツBMW社の日本法人であるビー・エム・ダブリューは、2014年12月から新型車「2シリーズ アクティブツアラー」の納車を始めた(図1)。BMWブランドで初めてのFF(前部エンジン・前輪駆動)車で、3気筒エンジンを搭載するのが特徴だ。
これまでBMW車はニュートラルでなめらかなハンドリング性能や、前後の質量バランスを重視するという観点から、わずかな例外を除いてはFR(前部エンジン・後輪駆動)方式を貫いてきた。その伝統を曲げて、同ブランド初のFF方式を採用したのは、新型車が室内スペースを重視するファミリー向けという、BMWとしては新ジャンルの車種であるためだ。